財務分析は手を動かすとみえてくる!
数字・式だけで上滑りにしない!
お笑い芸人に限らず仕事で「滑る」ことがあります(笑)。
滑ったこともネタになれば悪くありませんが、滑らないことが優先です。
手を動かすアプローチから解決していきます。
手を動かす 滑ったかも?
お客様との毎月の面談といっても事業内容や規模だけでなく、
理解や関心からもやりとりに違いがあります。
売上や利益に関心が強いことは共通しているとはいっても、
- 単月、対前年比、対計画比、年間推移、移動年計算
と分析の切り口はあります。
売上と売上原価の対応では売上総利益(粗利益)や粗利益率も
注目される対象です。
一方、財務分析といっても上滑りがちになる分析対象もあります。
理解が困難というわけではなく、数字と式だけで理解しようとする
無理なアプローチが原因のようです。
手を動かす 数字と式だけでは不足
売上と売上原価、利益率を式で表すと以下のとおりです。
シンプルな式で計算も割り算だけとシンプルです。
他方、上記の式だけを眺めても経営全体とのつながりはみえません。
図解してみると費用収益の対応は理解できますが、知識の整理や確認にとどまります。
「ブロック図」を利用して編集してみると損益計算が展開できます。
(確定申告をブロック図で展開して見える化!)
さらに貸借対照表も動員して分析を進めると「総資産経常利益率(ROA)」
との分析ともつながります。
ROAは投下した資金を有効に活用しているかを分析の対象としています。
損益計算だけでなく、貸借対照表も分析に取り込む必要があります。
ROAの式だけを見ていても上滑りになりがちです。
体裁にこだわらず、手を動かしてみると財務データの関連から
分析が進めやすくなることがわかります。
財務分析も貸借対照表も直感的にわかりにくい印象ですが、
手を動かした分析でのアプローチではつながりがみえてきます。
分析の計算は割り算とシンプルですが、財務のつながりがみえないと
抽象的な計算作業にとどまります。
手を動かす スピードと精度も!
財務分析を数字と式の説明でアタマでは理解できたと思っていても、
イメージや印象でのつながりが弱いと上滑りになりがちです。
手を動かすアプローチは財務分析の上滑り防止におすすめです。
分析は経営へのフィードバックのために行います。
フィードバックにはスピードが欠かせません。
数か月前の分析結果は、当事者にとってさえ他人事になってしまいます。
財務分析に必要なスピードと会計処理の精度は矛盾しません。
会計処理のスピードと精度、財務分析の理解とフィードバックは
長い目で見ると関連します。
手を動かしてイメージを掴んでおくと、理解の上滑りや逆戻りが防げます。
アタマを使いすぎて眠くなったら、アプローチを変えることがおすすめです(笑)。
蛇足
アイキャッチ画像はタラの芽の天ぷらです。
苦さが美味しく感じられる春の風物詩です。
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