本の処分は必要か
カテゴリーが「試行錯誤」と「ローカル」は間違いではありません。
本の処分 重い!
年末にむかって取り組んでいくテーマはいくつかあります。
そういったテーマの一つに本の処分があります。
(以下では紙の本が対象です)
読みたくて買った本ですが、読み終わった後は保管場所をとります。
紙とはいえ、累積した本は扱いに困るほどの重さもあり、処分を考えざるをえません。
とはいえ、読んでしまったから捨ててしまったり、売ってしまえばよいかとも言い切れません。
重量だけでなく、本は処分を考えるだけでも気も重くさせます。
本の処分 視覚情報は見えているからこそ機能する
読んでしまった本=記憶も理解も充分、ならば処分に頭を悩ませたりしません。
理解も記憶も曖昧な不安定な状態だからこそ、本が処分できないのです。
最近ではウェブでの中古本・古本の購入が容易だという反論もあります。
しかし、本は視覚情報です。
目に見えているからこそ、認識できています。
手元から処分して目にしなくなった本に関わる情報は、その情報を思い出したり考え直したりするきっかけも喪失するかもしれません。
また、本に書き込みなどをしていると、処分と同時に書き込みによる2次的な情報も失います。
本の処分 処分を棚上げしてしまう
本を処分してしまうことで、本の情報だけでなく、読んだ当事者である自分の過去の認識や思考も無くなるのは惜しいところです。
いっそのこと、本を処分しないという選択が可能か考えてみます。
ため込んだ本が原因で生活に支障をきたす方もおられます。
文筆業や研究者といった職業柄で、本を所有するトラブルに直面する方です。
職業上の理由とは別に、本を所有するトラブルを抱える方は都市部に多い印象もあります。
見方を変えれば、広さの制約環境と所有する本の量の不一致ともいえます。
わかりやすいトラブルといえますが、一般的とはいえません。
文筆業でも研究者でもなく、地方在住の場合、開き直って家屋に放置で割り切るという手もあります(笑)。
自分が買う本の量と利用できるスペースの折り合いがつくなら、処分を棚上げにできます。
身も蓋もないのですが、本来手元に置きたくて購入した本を手元に置いておくので、悩むことがありません。
本の処分 劣化とデータでさようなら
ただし、すべての本を例外なく保管するわけでもありません。
私には比較的あっさり処分できる対象の本があります。
専門書です(笑)。
制度が変更された場合、変更以前を前提にした専門書は、制度変更で劣化してしまうと道具としては無用です。
(制度の変遷を知るくらいしか価値がありません)
また、そもそもデジタルのデータで入手できたり参照できるならば、当初からデジタルでのデータの管理のみ行います。
本があるから処分を考える必要がある、とは限りません。
前向きに処分を棚上げすることも可能です。
蛇足
「棚上げ」や「スルー」は、税務会計では「繰延(くりのべ)」と表現します。
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