会計処理の非効率が残る理由とは?
残念な状況はいつまでもつのか?
通俗的な意味での「適者生存」が念頭にあると、
非効率な運用での経営は困難な印象です。
とはいえ、非効率な処理はそこかしこで見られます。
どうして問題がなさそうにみえるのか、いつまでもつのか?
モヤモヤとした不安を抱えますね。

フワッとしたキガラスウリ
いつまでもつ 誰も指摘しない!?
ビジネス関連の情報発信にさらされていると、
- 非効率は悪!
- 適者生存!
- AIを活用! etc
といった文言が目立ちます。
皮肉ですが、2025年(令和7年)では「DX」さえ残念な印象です。
反面、そうした効率性重視の業務運営ばかりではない
といった現実がそこかしこでみられます。
飛び交う情報と現実の矛盾も気がかりですが、
- いつまでそうした状況がもつのか?
- 限界を迎えたときにどう改善するか?
といった点は無視できません。
いつまでもつ 非効率は指摘されない!?
経営の会計処理での非効率は、
- 誰にも非効率を咎められない
といった理由によって置き去りにされがちです。
たとえば、会計処理とつながる税務申告。
適正な税務申告や期限を守っての申告・納税はともかくとして、
税務署が効率性を直接指摘することはありません。
あるいは税理士も非効率を指摘しないことがあります。
効率的な会計処理の導入よりも顧問契約の継続を優先して、
従来の処理を継続しているかもしれません。
税理士のITスキルやサポートにかける時間と料金の兼ね合い
といった判断も無視できない要因となります。
会計処理に関連した外部とのつながりはあったとしても、
ストレートに非効率を指摘されない状態が続きます。
いつまでもつ 既にタイミング!?
会計処理の非効率を置き去りにし続けても問題がない
とは言い切れません。
たとえば、税務申告。
2025年(令和7年)より「収受日付印」が廃止されました。
書面での税務申告に対して「控」に提出日をスタンプする
というサービスが廃止されました。
やんわりですが、書面ではなく電子申告への切り替えを促す
といった方向性が強化されたわけです。
決済業務では2026年には手形・小切手の廃止が予定されています。
銀行の窓口からインターネットバンキングの利用への移行、
口座データの会計処理での利用へとつながっています。
会計処理の改善のタイミングはいつ来るのかではなく、
改善のタイミングは既に来ています。
改善は遅れても咎められたりペナルティはありませんが、
非効率は当事者の不利益とセットです。
改善の詳細な実施は事業者ごとに異なりますが、
- 問題の洗い出し
- 選択肢やツールの検討
- 改善の実施と調整
といった改善の過程はどの組織でも共通です。
問題を抱えている状況が続けられないことを前提に
税理士と協働で改善に取り組むことがおすすめです。
蛇足
アイキャッチ画像は散歩中に撮影した「キカラスウリ」です。
花びらの先端がフワッとした糸状という特徴があります。
ツル性植物なので地面近くにも咲いていたりします。
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