クラウド会計って何? 税務会計だけじゃない仕組み 

意外に射程の広いお話です。


どこまで響くか?

クラウド会計って何 クラウド+会計サービス

会計処理は、パソコンを使うということが前提になっています。

紙の帳簿という選択肢もありますが、少数・例外です。

かつて(20世紀)なら「コンピューター会計」を掲げている会計事務所もありました。
パソコンが高価で、会計ソフトも高額だった時代です。

現在、パソコンは事務用なら数万円、会計ソフトも1万円程度で手に入ります。
会計処理のコスト面での不安は大幅に低下しました。

クラウド会計はパソコンだけでなく、インターネットを利用した会計処理の仕組みです。

クラウド会計は以下のような特徴があります。
・インターネットを利用したオンラインサービス
・税務会計にとどまらない効率化

「クラウド」は、インターネットを利用したオンラインサービスを表しています。
従来のパソコンにCDやDVDでソフトを読み込ませる仕組みとは異なります。

クラウド会計って何 メリット

従来の「コンピューター会計」との違いを意識するとわかりやすくなります。

・専用のソフトではなく、ブラウザ上で処理する

・インターネット接続環境で利用する

・銀行やカード利用のデータをクラウド会計上でまとめる

・入力よりデータの連携がメインの処理になる

・処理後のデータはクラウド上で保存する

・仕訳や処理は学習機能で効率化できる

クラウド会計のメリットは、負担が軽くなりそうなイメージといえます。

クラウド会計って何 デメリットというより留意点

クラウド会計に移行すればバラ色かというと、留意点があります。

デメリットや欠点という指摘では、クラウド会計をとらえる視野を狭めます。

・インターネット環境が必要

・定期的なサービス利用料が必要

・既存の会計ソフトと異なるインターフェース

・操作レスポンスは速くない

クラウド会計では、自動的に処理がなされるという印象も強いかもしれません。

ことばを補うと、適正な会計処理を設定すると効率化が可能になります。
会計の知識や考え方が不要になるわけではありません。

クラウド会計って何 税務会計だけじゃない効率化

クラウド会計には留意点があっても、デメリットや欠点ではないと指摘しました。

クラウド会計には、インターネット環境が必要です。

とはいえ、クラウド会計のみにインターネット環境が必要なわけではありません。
インターネットバンキングや各種の事務処理、オンラインでの手続きにもインターネット環境が必要です。

言い換えれば、クラウド会計の利用は仕事や業務処理のクラウド化の一環になります。

ペーパーレス化やキャッシュレス化も、クラウド会計の利用とつながります。

業務全体の効率化とクラウド会計の導入は相性が良いともいえます。

 

蛇足
電卓やキーボードを高速で入力するという喧噪から遠ざかれるのも、クラウド会計の魅力です。

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