去年のゴールは今年の最短ルート!
真夏に確定申告作成コーナーをみておく!
寒い時期に税金の問題でヤキモキ煩悶するよりも
暑い時期に涼しい顔で準備がおすすめです。
アタマでの理解も必要ですが、手を動かしてみる
というとらえ方も有効です。
慌てない時期だからこそクールに向き合えます。
去年のゴール 抽象的なアドバイスの欠点
研修やセミナーを受講してみると新しい発見があると、
受講した甲斐があります。
一方で、そうしたありがたみをほったらかしておくと、
何の成果も得られなかったりします。
手慣れた講師は説明が上手、見識があるだけでなく、
- これから何をすべきか?
といった提案も添えられます。
抽象的なアドバイスは汎用性や柔軟性がありますが、
次の一手がピンボケしがちな残念な一面があります。
「ゴールから逆算して目標を設定する」という至言も
知られている割には実行されていないかもしれません。
とくに税務会計のようなとっつきにくい対象では尚更です。
去年のゴール 通年でご利用いただけます!?
「確定申告」は冬の季語です。
嘘です(笑)。
例年、1月以降3月の申告期限まで注目されます。
医療費での還付申告や例年にない譲渡所得での申告であれば、
申告時期だけの対応で済みます。
他方、事業者・経営者は異なります。
2月や3月に慌てて帳簿を作成したり、申告書の資料を集める
といったことで何日も費やすべきではありません。
決算・申告の手続きや処理は非日常の対応となりますが、
- 大半の準備は年内に済ませられる!
ということができます。
しかし、具体的な処理の対象が見えていない状況では先送りがちになります。
おすすめの対処方法は「確定申告書等作成コーナー」の確認です。
「作成コーナー」は国税庁が運営しているウェブサービスです。
毎年1月4日に対応する年分に更新されます。
確定申告期には決算書や申告書を作成して、電子申告を行う
という処理や手続きが行えます。
確定申告が2月・3月の印象が強いためか、作成コーナーも期間限定
と誤解されがちです。
作成コーナーは通年で利用可能です。
(「国税庁 作成コーナー」で検索)
アクセスして「作成開始」をクリックすると、下記の表示が出てきます。
一瞬、怯んでしまいそうですが、「このまま次へ進む」を選択すると、
申告期と同じように決算書や申告書が作成できます。
上記は令和5年分に対応しています。
令和6年分を作成して申告する対象としては不適です。
とはいえ、入力対象の大半が前年と変更がないので、
当年分のやるべきこと・準備すべき対象がわかります。
去年のゴール 目標の上方修正へ!
確定申告は、期限を守って申告・納税を行うことが必須です。
上記の目標は最低限の目標であり、プラスの成果は乏しい印象です。
将来に資産を残すことや、事業の前倒しするための資金繰りは
確定申告の処理と連続したり重なります。
反面、そうした対処は申告期には出遅れ・手遅れにもなります。
「ゴールから逆算して目標を設定する」と時間を有効に使えます。
「作成コーナー」を眺めつつ、申告の処理や手続きを想定することは
具体的な行動につながります。
暑い夏だからこそ、寒い時期のゴールを確認することがおすすめです。
蛇足
アイキャッチ画像は事務所近くで撮影したサルスベリです。
撮影した日は石川県加賀地方でも最高気温35℃でした。
幹12月の細い木ですが、酷暑に強いようですね。
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