経理処理の残高確認で取引関係を守る!
営業とつながる経理処理とは?
帳簿作成なんか後でやっておけばOK、ではありません(笑)。
経理処理は円滑な営業取引ともつながっています。
取引関係を守る 残高確認は内向きな処理?
経理処理は地味で黙々とした後付の処理という印象かもしれません。
取引があってこその経理処理なので、間違いとはいえません。
一方で、帳簿の作成や確認といった経理処理は営業と関係ない
という見方は間違っています。
たとえば、経理処理の一環での残高確認。
貸借対照表の現金預金や売掛金・買掛金の残高を確認します。
帳簿作成を確定するために必要な処理です。
適正な会計・簿記のためだけの内向きな経理処理
と誤解があるかもしれません。
残高の確認は営業取引を守るための処理にもなります。
取引関係を守る 社長入金多いんですけど!?
経理状況の確認では会計データの入力後に残高の確認を行います。
銀行口座のデータがある預金残高から確認します。
口座の残高を確認していくことで、入金・出金が確認できます。
口座残高と会計上の残高は一致しているはずとはいえ、
確認がとれるとホッとします。
会計ソフトへのデータ入力の第一段階の終了となります。
(会計ソフトの入力は残高確認で達成です!)
ホッとするところですが、残高の確認では道半ばです。
次に売掛金や買掛金の確認があります。
売上や仕入といった取引先との営業を経理面で確認します。
売上請求は、取引・請求・入金で完結します。
毎月の請求と入金を確認していく必要があります。
取引先から入金があったからといっても問題はありえます。
たとえば、入金額が請求金額より少なかった場合。
あるいは、入金額が請求金額より多かった場合。
天使の分け前か!?と思いたいところです(笑)。
私が某会社の売掛金の残高を確認していた際に、
数十万円の過剰な入金がありました。
すぐに社長に報告して、請求額の確認をしていただきました。
後日、取引先からの誤入金と判明しました。
取引関係を守る 営業につながる経理処理
会計ソフトが手軽に使えるようになり、データの連携も増えてきました。
とはいえ、決済は人手を介する重要な経理処理としてあります。
人手を介する以上、ミス・誤処理もともないます。
入出金の誤処理であれば、リカバリーできるはずの処理です。
とはいえ、残高確認といった経理処理が遅れたり曖昧だと、
判明するまでに時間がかかります。
入出金のミスや誤処理のリカバリーが先送りされるかもしれません。
円滑な営業取引を妨げます。
毎月の経理処理で科目残高が確認される経理処理があれば、
無用な営業上のトラブルを防ぐことにつながります。
経理処理での科目残高の確認は営業取引を守る処理でもあります。
蛇足
アイキャッチ画像は石川県小松市から撮影した白山です。
1月は曇・雨・雪といった青空が見られない日が多いので、
遠くまでスカッと白山を見通せる日は多くありません。
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