借入をネガティブにみないための複式簿記
バランスをとる見方とは?

事業経営の継続に資金・お金は必須です!といっても
出どころ次第で印象が変わります。

ネガティブな印象が残念な判断にならないようにする
といった対策も必要になります。

ハナカイドウかな?

借入を肯定 経営者だからの課題

経営者の仕事は多岐にわたります。

オーナー経営者であれば、

  • 営業・販売・広告
  • 製造・開発
  • 仕入・発注
  • 人事・労務
  • 経理 etc

といった業務とともに「資金調達」も課題です。

事業を起業する際にも継続するにも資金・お金無しでは
とりつく島もありません。

自己資金も大切な資金となりますが限界があります。

他方、事業の拡大、設備投資、不測の事態への対応を考慮すると、
外部からの資金調達は無視できません。

資金調達は経営者だからこその課題となります。

借入を肯定 バランスをとる発想

資金の調達は重要な課題ですが、とらえ方次第でネガティブになります。

「借り入れをする」や「融資を申し込む」と似ている表現でも、
「借金する」ではネガティブな印象です。

外部から資金を受けて返済する必要がある場合であれば
「負債」であることに変わりありません。

とはいえ、「借金」では負債や返済ばかりが強調されがちです。

負債を念頭に置くのであれば、「資産」がないとバランスがとれません。

複式簿記の発想であれば、借入による資金調達は、

  • (借方)お金プラス資産 (貸方)借入金プラス負債

と同額の資産の増加がともないます。

借金・負債に偏って資金調達をとらえると、資産としてのお金と
経営の継続がつながりにくくなります。

借入を肯定 ネガティブにしない複式簿記

借入をすれば資産としての手元資金が増加します。

設備投資を行えばお金は減るものの、設備が増加します。

  • (借方)設備プラス資産 (貸方)お金マイナス資産

運転資金や納税に対してのお金の支出は負債の減少となります。

  • (借方)買掛金マイナス負債 (貸方)お金マイナス資産
  • (借方)未払税金マイナス負債 (貸方)お金マイナス資産

複式簿記の発想や処理からは損益計算と負債の減少はつながります。

借入を借金・負債ととらえて返済を強調しすぎると、
経営の継続やつながりがわかりにくくなります。

負債と対になる資産、両者を含めた貸借対照表は
複式簿記では損益計算書ともつながります

資金調達での判断を残念なとらえ方にしない点で
複式簿記でのアプローチはおすすめとなります。

 

蛇足
アイキャッチ画像は外出時に撮影した写真です。
Googleレンズによるとハナカイドウかホンカイドウのようです。
どちらにしても初見で区別がつきません(笑)。
桜以外でも春は鮮やかな花が咲きますね。

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