簿記の資格をもってるのに経理ができないっ!?
慌てない、慌てない、
一休み、一休み。
ツリガネソウ
経理ができない 勉強するほどアタマ真っ白
簿記の資格をもっています、
経理担当になるので簿記の資格をとりました、
といったセリフに違和感はありません。
経理=お金の処理=簿記、ととらえると、
簿記がわかるなら、経理もできるだろう、
と思いがちです。
資格の有無にかかわらず、そういう発想が一般的です。
しかし、いざ実際の経理業務にかかると、
アタマが真っ白!?・・・
熱心に勉強をした方ほどヘコミます。
経理ができない 問題を作る側に橋渡し
実務の経理業務になると、アタマが真っ白となるのは、
簿記の資格試験や勉強が悪いのではありません。
資格試験やその勉強と実務の橋渡しに失敗していることが、
アタマが真っ白の原因です。
簿記では仕訳の問題があります。
取引を複式簿記で表現させる問題です。
問題
商品10,000円を掛けで販売した。
解答
(借方)売掛金 10,000/(貸方)売上 10,000
熱心に勉強した方にとっては楽勝でしょう。
簿記の試験では厄介とされる決算問題といっても、
上記のように仕訳を書き出し、正確に集計すれば、
処理は達成できます。
実務での処理では、上記の仕訳を会計ソフトに入力します。
パソコンや会計ソフトの取扱いといっても、
それほど込み入ったものではありません。
アタマが真っ白になるのは、
・いつ仕訳を処理するのか?
・どの金額で処理するのか?
といった試験では与えられる情報や条件、
つまりは、処理すべき問題がわからない、
ということで仕事の手が止まるわけです。
さらに、試験問題には現れない処理の過程も実務上は欠かせません。
上記の売上のケースでは、売掛金の回収までのフォローが必要です。
見方を変えると、
簿記の勉強段階では、学習者=解答者、ですが、
実務上は、経理担当者=作問者兼解答者、となります。
解くべき問題といえる処理する経理業務を、
作問する、設定することになります。
経理ができない カンニングOK
処理をする以前の段階から経理業務というと、
気が重くなるかもしれません。
所与(しょよ)の問題→解答、が学習のスタイルなので、
問題を設定→処理、に戸惑うわけです。
とはいえ、実務の経理は負担ばかりが増すとはいえません。
経理業務ではカンニングOKです(笑)。
上司や同僚、契約先の税理士に相談すれば不安や負担は減ります。
お金の処理をする経理業務は、つい担当者が問題を抱え込みがちです。
問題を独りで処理することに固執することはありません。
蛇足
やってられないなーと思っていた試験問題も、
合格して実務に就くと、なつかしーなー、となります(笑)。
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