本は読むものではなく引くもの!?
不可欠の前提とは!?
「ファスト教養」や「タイムパフォーマンス」が現代的
とは言い切れません。
前提次第で古今東西、アナログ・デジタルといった面で
成立も誤解もありそうです。
本は引くもの カレーは飲み物!?
名言には英知が凝縮された魅力があります。
短いフレーズで理解の見通しを示してくれたり、
誤解を解消してくれたりします。
反面、読み手や聞き手の理解の水準が追い付いていないと、
- 意味不明
- 誤解
- 誤用
と自家中毒の原因になりかねません。
たとえば、「本は読むのものではなく引くもの」。
ジャーナリスト大宅壮一の持論です。
精読や速読といった違いはあっても、本は読むものが前提です。
「本は引くもの」という発想は「カレーは飲み物」
という発想くらい常識と離れています。
本は引くもの 読んでられない・視ていられない
「ファスト教養」や「タイムパフォーマンス」といった発想と
メディアとの距離の取り方を考える機会が増えました。
大組織の大手メディア、本や雑誌や新聞とったアナログメディアだけでなく、
- SNS
- ブログ
- YouTube etc.
といった個人・デジタルでの情報発信も増えています。
- 有意義な情報を逃したくない
- トレンドを外したくない
- 時間もお金もかけたくない etc.
といった欲求と情報発信の増大が重なると、
- 初めから終わりまで
メディアと接する機会を選択することになります。
世捨て人や達観した境地にでも至っていない方であれば、
- 全てを読んでられない
- 全てを視ていられない
という状況になることに無理がありません。
「本は読むものではなく引くもの」という発想の必要性を実感できます。
一方、本来「読むもの」が前提であるメディアを別の扱い方をする場合、
適用条件を確認した方が良さそうです。
本は引くもの 不可欠な前提
税理士になってから専門書を読む機会が増えました。
税理士には年間36時間の研修勤務があります。
コロナ禍に地方(石川県)で税理士に登録したのでウェブ研修を利用しています。
本を読んでも、研修を受講しても足りないことが目につきます。
また、わかっているはずのことでも別の視点から見直すことも
必要になってきます。
たとえば、「エビデンス」。
申告納税の足元固めとしての資料が必要です。
- 領収書
- レシート
- 預金通帳
- 契約書 etc.
エビデンスから税金にアプローチする見方もあります。
とはいえ、だからといって専門書を全て通読していては先に進めません。
「本は引くもの」というアプローチが有効になります。
同時に「本を引く」ときには、
- 調べている内容や仕組みを理解している
といった前提があります。
言い換えると、
- 「本を引く」ために費やした学習経験がある
ともいえます。
「聞きかじり」や「生兵法」の残念な結末は
お金や税金をめぐる分野では事欠きません。
学習経験は座学や資格取得だけではありませんが、
裏付け無しの「本を引く」はおすすめできません。
蛇足
アイキャッチ画像は白山比咩神社の表参道近くで撮影しました。
白山「比咩」神社はシンプルな漢字ですが、変換しても出てきません(笑)。
ツールバー「あ(A)」を右クリックして「IMEパッド」を起動して、
マウスで手書きで入力しました。
候補の漢字が表示された段階で選択することがおすすめです。
マウスで文字全体を描くと候補以外の漢字に遷移することがあります。
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