確定申告のマニュアルでゴールできるか?

おすすめですよ、ゴールによっては。


雨の降る状況で車内から。

確定申告のマニュアル 季節商品ですね

毎年11月に書店に行くと、季節商品が陳列されています。
・年賀状作成集
・手帳
・家計簿

そして、確定申告のマニュアルです。
A4サイズのいわゆる「ムック本」に分類される装丁です。
(ムック本(mook)とは、雑誌(magazine)と書籍(book)を合わせたといった意味です)

税理士が著者や監修者となっています。

税務会計の知識が乏しい方でも確定申告をできるように構成されています。

最近のマニュアルでは、電子申告の具体的な手続きや国税庁のサイトの使い方にも言及されています。
オンライン時代の確定申告に対応しているといえます。

所得税の基本的な仕組みは、令和2年度(2020年)も変化はありません。

とはいえ、各種の控除には変更や追加もあります。

税金の本やマニュアルは、できるだけ新しい内容をカバーしているかの確認が必要です。
(賞味期限があるともいえます(笑))

確定申告のマニュアル 確定申告なのに、違いってあるの!?

書店の確定申告のマニュアルコーナーではたじろぐかもしれません!?

マニュアル本は、ほとんどがA4サイズで目立つ上に、何冊もの類書が並んでいます。

確定申告なのに・・・、違いってあるの!?

あります(断言)!

ことばを補うと、所得の分類によって申告の手続きに違いがあるということです。

事業活動をしている方なら、事業所得での手続きを行います。
年金収入のある方なら、雑所得となります。
配当や株式投資などの投資での収入があるなら、配当・譲渡所得です。

マニュアル本には、それぞれ特徴があります。
読者目線で確認するのは、どの所得分類を重点的に解説しているかです。

マニュアル本の宛先は所得分類で決まるというわけです。

確定申告のマニュアル マニュアルに無いテーマとは

所得税の基本に立ち返ると、自己申告です。

マニュアル本を利用しての確定申告という選択も可能です。

では税理士は不要か?

否です。
ただし、場合によっては。

確定申告のマニュアル本はわかりやすくとも、紙面の制約があります。

確定申告の手続きのみを対象にするなら、選択肢として有効です。

ただし、マニュアル本で言及されていないテーマがあります。

たとえば、事業の経営状況と確定申告の関連。
他にも、資金繰り・節税提案・長期の資産形成etc

上記のテーマは、確定申告という一点のみを乗り切ることを目標とするか、将来の動向も含むかという違いともいえます。

確定申告をどういったレベルのゴールととらえるか、見極めが必要です。

 

蛇足
士業で季節商品を感じるのも、税理士ならではですね。

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