所得税や消費税の有効な選択肢を使えますか?
選択の「前」と「後」
手段や方法は探してみるとあるものです。
問題はその先にあります。
使える? 宝の持ち腐れ?
「豚に真珠」や「猫に小判」はよく知られたことわざです。
価値のわからない者に無意味な対象があることの例えです。
ことわざとしては知っていても、うっかり当てはまることがあります。
たとえば、私(笑)。
WordPressでの機能を追加する「プラグイン」を
- 機能
- 評判・評価
- 導入・設定
- メンテナンス
- 価格(無料)
といった観点から選択しています。
類似したプラグインの選択が可能であるとわかると、
- とりあえず高機能
という選択をしています。
理由は明白で、
- 不要なら使わなければOK!
と割り切っているからです。
実現したい機能が利用できればプラグイン導入は成功です。
使える? 有効な選択肢の前提
とはいえ、上記のようなプラグインを選択や利用には
弱点があります。
まず、プラグインの本来の機能を利用しきれていない
という可能性があります。
プラグインをインストール・有効化していても、
未設定や設定に不備があれば期待外れの効果となります。
さらに、WordPressを利用しているとプラグイン由来か?
と思われるトラブルに見舞われます。
該当しそうなプラグインを無効化・削除することで
シンプルに解決できることがあります。
反面、プラグインに期待した機能を放棄する
という残念な可能性もあります。
本来WordPressの運用には、
- HTML
- CSS
- JavaScript
- SQL
といったプログラミング言語の理解が必要です。
プラグインの利用は上記の裏付けをスルーしてくれますが、
仕組みの理解の不十分さのツケもあります。
同じことは私の商売業界、税務会計にも当てはまります。
たとえば、個人事業での「青色申告」。
特典が多々あります。
- 青色申告特別控除
- 青色事業専従者給与
- 損失の繰越
- 少額減価償却資産の特例 etc
ただし、特典を有効かつ法的に有効な範囲で機能できるかは
青色申告の届出だけでは不十分です。
同じことは消費税にも当てはまります。
2023年(令和5年)10月より消費税のインボイス制度が始まります。
免税事業者が課税事業者になる場合に限り、
- 売上で受け取る消費税の2割の納税で OK
という措置が期間限定で設けられました。
一見するとお得な制度です。
だからといって、全ての免税事業者が上記を利用すべき
ということにはなりません。
使える? 判断の基準は?
所得税でも消費税でも納税者には複数の選択肢があります。
納税者にとって有利な選択ができる好意的な面があります。
その一方で、
- 機械的な一般論での選択
- 選択後の適正な運用
- 事業状況の変化への対応
という事態では選択の再検討の余地があります。
見方を変えると、有効な選択肢が増えることで、
- 期待する効果の発揮にサポートが必要
という機会が増えるともいえます。
利益・コスト・損失の判断基準は事業者次第です。
有効な選択肢の判断基準を整理・検討する必要があります。
選択肢の有効利用は、
- 選択する「前」だけでなく、
- 選択した「後」にわたって
無視できない課題となります。
蛇足
選択の問題は出来の良いAIで解決できそうな気がします。
しかし、出来の良いAIとの応答がかみ合わないと
期待外れとなるかもしれません。
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