アフターコロナで戻しちゃいけないこと 「いつの間にか」大差がつくか?

転んでもタダでは起きられません。
復活は魅力ですが、復古じゃパッとしません。


リアルなおいしさ(ノトヒバカラベーカリー・金沢市)

アフターコロナ ちょっと見えてきた?

2021年(令和3年)10月、コロナ禍は続いていますが、
新規感染者は急激に減少します。

飲食店での時短営業やワクチン接種の進展が
効果を発揮し始めているのかもしれません。

東京でも新規感染者は二桁、石川県ではゼロから一桁と
ちょっとアフターコロナが垣間見えている印象です。

2019年までのインバウンド効果の復活は望めないものの
自粛や時短営業の息苦しさが早く終わればいいなー
という気持ちが強まります。

とはいえ、何もかもコロナ禍以前に戻ってほしい
ことばかりでもありません。

アフターコロナ 変わったこと、変わってないこと

コロナ禍での感染拡大で最も重視されている対策が
人的な接触の回避です。

対策の基本方針として,

  • 三密
  • ソーシャルディスタンス

といった仕組みがとられました。

そうした方針の結果、

  • リモートワーク
  • オンライン手続き
  • ビデオ会議
  • ウェブ 研修(ウェビナー)

といった取り組みが推奨されたわけです。

上記の取り組みに合わせて、

  • ハンコの廃止
  • ペーパーレス化

が官民を問わず必要とされました。

税務会計の処理では、上記の対応に沿って

  • クラウド会計ソフト
  • インターネットバンキング
  • 電子申告

といった仕事のスタイルの利用がさらに強まりました。

ただし、2020年(令和2年)のコロナ禍は上記のような仕組みや変化を
創出したというわけではなく、前倒ししたことが見逃せません。

新規の技術や仕組みが唐突にできたわけではありません。

また、コロナ禍以前に問題としてあげられていた

  • 働き方改革
  • ホワイトカラーの生産性向上
  • 人手不足
  • 経営者の高齢化
  • 低金利下での銀行再編

といった問題が依然として残っています。

コロナで変わったことと変わっていないことがあります。

アフターコロナ 転んでもタダでは起きない

「早く元に戻ってほしい」という対象は、
経済の活気です。

旧来の仕組みや手続きではありません。

コロナ禍で導入した仕組みや対応は、
アフターコロナでも活かされます。

「転んでもタダでは起きない」や「奇貨おくべし」
といった発想で行動していたかどうかは、
アフターコロナで明らかになります。

アフターコロナとなり、経済に活気の戻ってきたときに
取り残されている可能性もあります。

「いつの間にか」取り残されることはありません(笑)。

アフターコロナでは、転んでもタダでは起きなかったかどうかが
わかりやすくなりそうです。

 

蛇足
コロナ禍以降は情報発信での都市部と地方での差も
縮まっている印象があります。
こういったところも変えたくはありませんね。

 

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