経理業務に必要なITスキルの水準とは?
確認はダメ出しではなくフォローが目的!
仕事を円滑進めるためにコミュニケーションは必要です、
話し方や応対といったアナログ面も無視できませんが、
ITスキルといったデジタル面も要確認です。
中長期でのおつき合いでは一度きりの確認だけでなく、
フォローも課題になります。

花言葉が納得の白い藤
必要な水準 仮払金で処理を保留
税理士業は税務相談や税務申告書の作成が注目されますが、
日常業務では会計処理が目立ちます。
会計資料やデータを確認して帳簿の作成や訂正をしていきます。
資料やデータはお客様に準備していただくことになります。
先日私がお客様を訪問して資料を確認していたところ、
不明点があり、お客様に確認していただくことになりました。
合算されていた経費の詳細をウェブサイトにアクセスして
確認するだけだったので、すぐに済むと思っていました。
ところがお客様がスマホを前に悪戦苦闘した後、
「娘に確認しておくわ」と持ち越しに…
スマホやパソコンでのちょっとしたデータの確認と言っても
ITスキルが試されます。
会計処理はとりあえず「仮払金」で保留しました。
必要な水準 経理担当者に期待するITスキルとは?
紙とペン、電卓だけでの経理処理には効率性で限界があります。
円滑に仕事を進めるためにITスキルを期待したくなります。
他方、漠然とスキルに期待していても不安になります。
税理士とのやりとりで必要なITスキルであれば、
- パソコンの利用
- ウェブ利用
- メールのやりとり
- クラウドストレージの利用
- 会計ソフトの入力
- Excelの利用
- まずは入力
- PDFの利用
といった項目が挙げられます。
上記のスキルはペーパーレス化やインターネットバンキングの利用、
時間短縮につながっています。
必要な水準 ダメ出しではなくフォロー
ITスキルの確認はダメ出しをすることが目的ではありません。
必要な水準の確認は同時にフォローする対象の確認にもなります。
必要なツールを揃えることも必要かもしれません。
たとえば、狭いディスプレイでの確認や処理では負担は軽減できません。
あるいは必要に応じてマニュアルを用意することもあります。
ITスキルとしては地味ですが、スクリーンショットを撮れると、
やりとりがスムーズに進むこともあります。
手を加えて、課題に対応していけばスキルは向上します。
希望していたが取り組めていなかった課題にも対応できます。
- 資金繰り表の作成
- 経営計画の作成と管理
- 経営の「ダッシュボード」の作成
- オンラインミーティング etc
ITスキルのチェックは確認とフォローがセットで効果を発揮します。
「保留」になっている課題を減らしていくことがおすすめです。
蛇足
アイキャッチ画像は近所の公園で撮影した藤の花です。
藤の花は「藤色」という表現もあるように青紫色が目立ちますが、
白色の藤の花にも魅力があります。
白い藤には「可憐」といった花言葉があるそうです。
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