会計データは着地点とセットで確認する!
混同防止と効率化を両立する!
会計や税金の処理の負担を減らすために税理士に依頼
したはずが…
次から次へと資料の提出を要求されて困惑してしまう
といった様相かもしれません。
資料やデータの着地点とのひもづけを要確認です。
データと着地点 依頼後にやかましい税理士!?
会計処理にしろ、税務申告にしろカンタンではありません。
一部であれ丸投げであれ、税理士に依頼するといった選択は
事業の内容や規模にかかわらず合理的な判断です。
とりあえず依頼してしまえば、あとは成果を待つだけ
と期待したところです。
残念ですが、依頼後の税理士は何かとやかましくなります(笑)。
会計処理に必要な資料や会計データの提出が必要だからです。
あれもこれも必要と税理士から提出を求められると
アタマが混乱するかもしれません。
データと着地点 決算書とひもづけ
用意する資料やデータのチェックリストがあれば大丈夫
といった発想があります。
チェックリストの利用は資料やデータの漏れを防ぐ点で
有効な手段になります。
一方、チェックリストにはなぜ資料やデータが必要なのか、
どこに着地することになるかまではみえません。
ザックリでも資料やデータと貸借対照表や損益計算書といった
「決算書」とのひもづけを確認しておくことがおすすめです。
1年間の事業経営の取引を帳簿を経て決算書に着地させます。
会計データや資料は決算書にひもづくという見方ができるわけです。
たとえば、銀行口座の預金通帳や口座データ。
事業経営全般に関わる資料やデータですが「資産」の根拠です。
固定資産台帳であれば減価償却を経て損益計算書ともつながりますが、
まずは「資産(固定資産)」として計上されます。
領収書やレシートは説明不要な資料かもしれませんが(笑)、
損益計算で経費として計上されます。
会計の資料やデータと決算書をひもづけて見える化すると
必要となる根拠が納得できるはずです。
データと着地点 混同防止と効率化を両立する!
資料やデータと決算書の構成をひもづけることは遠回り
といった印象があります。
間違いなく遠回りです(笑)。
他方、無関係の資料やデータとの判別に有効です。
たとえば、所得税の各種の控除証明書。
個人事業主であれば、下記のような位置づけとなります。
事業経営で受け取ったレシートと生命保険料控除証明書では
ひもづけられる枠が違うことがわかります。
資料やデータを漏れなく効率よく集めることも一つのスキルです。
会計資料やデータと決算書をひもづけての見える化は
遠回りでもおすすめのアプローチです。
蛇足
事業経営の決算・申告は毎年のルーティン業務ではありますが、
残念な状態を再現する可能性もあります。
仕切り直してみる機会は常に「今」です。
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