簡単なはずの経理ができない理由とは?
なし崩しからの復帰方法とは?
わかっている・知っているということといっても、
実践できるとは言えません。
なし崩しから原則的な方法にどう復帰するか?
原則へ復帰 肩透かしの息抜き
毎年7月は梅雨の蒸し暑い時期です。
普通に過ごしていても体力や気力が萎えてしまいます。
税理士試験が8月上と試験直前ということもあった受験時代は
さらに気が重かった記憶があります。
受験時代に気分転換にビジネス書を読むことがありました。
会計の重要性を説いていた本の中に、
- 一対一対応の原則
と掲げられている内容がありました。
(「稲森和夫の実学-経営と会計」)
一対一対応の原則は、ザックリ言えば
- 取引ごとの記録を都度対応させる処理を行う
ということになります。
著名な経営者の主張なので疑ったわけではないのですが、
やや拍子抜けする印象でした。
シンプルすぎるというだけでなく、当然ではないか?
と不思議な印象がありました。
原則へ復帰 なし崩しがまかり通る!?
なんやかんやで試験が終わって実務に移ってみると、
- 試験:ハウス栽培
- 実務:路地栽培
といった違いとそこかしこで直面することになりました(笑)。
試験やテキストの設定は「原則」通りの世界であり、
管理が行き届いた世界ともいえます。
一方、実務は「雑草」や「害虫」が次々に現れるともいえる
放っておくと原則がなし崩しになる世界でした。
いわゆる「どんぶり勘定」もその一つです。
売上の入金や支払いの出金が複数の取引とセットになり、
トータルでの帳尻を個々の取引の管理より優先するわけです。
お金の帳尻が合っていれば問題なさそうですが、
- 取引相手や金額の対応が曖昧になる
といった致命的な問題を抱え続けることになります。
取引の金額や取引の相手が増えていくことで不安定さが増します。
「不安定さ」=「雑草」ととらえると、経営の実入りに響くかも?
という疑念につながります。
「雑草」は放置せずに駆除が必要です。
原則へ復帰 上っ面だけでは足りない!
会計の原則がなし崩しになった「雑草」がはびこっている状態は
自然には改善しません。
人為的・外部からの対応が有効になります。
まず、なし崩しの状態から原則への復帰。
どんぶり勘定から取引ごとの記録(記帳)を行っていきます。
と簡潔に言ったところで、どうすりゃいいの?となります。
記帳を手書きのメモから会計ソフトに変更する選択は
表面的には正解です。
一方で、ソフトを運用するための会計の原則が抜けていると、
「仏作って魂入れず」と残念な結果になります。
税理士への依頼はそうした状況でプラスになります。
なし崩しの状態から原則への復帰は一見迂遠ですが、
マイルールの除去で見通しが良くなる面があります。
効率化は処理を端折ることやICT化の技術面ばかりではありません。
経理の現状の見直しも結果として効率化につながる
という期待につながります。
蛇足
梅雨の鬱陶しさは雑草の伸びの速さも関連していそうです。
あきれるくらい雑草が繁茂しています。
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