経理や税金の計算は難しい!?のホントとウソ 難しさの正体とは?
問題の分け方でつまづくと後がこじれます。
プリンセス アイコ
計算は難しい!? よくある誤解
職業につきまとうイメージがあります。
税理士の場合、
- スーツにネクタイ、メガネ
- 男性、年配
- 電卓の打鍵スピードが速い
- 数字、お金に細かい
- 計算が速い
- 計算に強い
といったところです。
外見や風体では、かなり当たっているイメージもあります(笑)。
一方で、ハズレといえそうなイメージは打鍵のスピード。
一般の方よりは速いかもしれませんが、大差ありません。
計算の速さや耐性も業務に関連した強さが目立つといったところです。
計算は難しい!? 問題を分解する
経理や税金の処理で使う計算は加減乗除、
- たし算
- ひき算
- かけ算
- わり算
とシンプルです。
桁の大きさや計算量を無視すれば、処理は算数レベルです。
中学校以上の数学では「一次方程式」が必要なくらいです。
経理や税金の処理といっても計算処理は簡単です。
以上。
と言い切りたいところですが、ことば足らずです。
ちょっとだけ計算処理の裏側をお伝えすると、
かえって分かりやすくなることもあります。
会社経営者の関心事の一つの納税額のざっくりした計算では
「法定実効税率」を使います。
(法定実効税率 仕組みから導出する)
法定実効税率の導出では、高校数学での「数列」が登場します。
急に雲行きが怪しくなってきた気配です(笑)。
ご安心ください。
上記のような込み入った導出の過程は、実務上不要です。
経理や税金の計算の難しさは別の点にあります。
計算の難しさをもうちょっと分解すると見通しが良くなります。
計算は難しい!? 優先対象を絞る
経理や税金の計算の技法は加減乗除が中心とシンプルです。
さらに現状の処理環境では、
- パソコン
- 会計ソフト
- 税務申告ソフト
といった入力や計算を担ってくれる仕組みがあります。
避けたい誤解では、上記のような仕組みやクラウド会計を使えば、
自動的に適正で期待した結果が得られるということです。
言い換えると、経理や税金の処理の問題を
- 計算
- 簿記や申告の仕組み
- 処理の判断や適用
と異なる次元で混在させないようにするといえます。
最優先する対象は仕組みの理解です。
- 損益計算書と貸借対照表の違いと関連
- 現金主義と発生主義の違い
- 収入と所得の違い etc
仕組みの理解が不十分だと、計算の結果へのもやっとした不信感は
払拭できません。
経理や税金の計算がややこしく感じる理由は、
- 計算処理の負担ではなく、
- 仕組みの理解の不十分さによる
- 計算過程の不透明感
と分けられます。
自学自習や独学でも問題は解決できます。
とはいえ、最優先で集中する対象が経理や税金でないならば
税理士のサポートが有効になります。
問題をこじらせないために優先対象を絞ることがおすすめです。
蛇足
会計ソフトや申告ソフト以外に利用する計算のソフト(アプリ)は、
- 表計算ソフト:エクセル、Google スプレッドシート
が最優先です。
相続税の土地評価ではCADソフトを使う可能性もあります。
いずれにしても、計算処理をサポートしてくれる仕組みです。
問題はどう使うかです。
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