確定申告 集計をシンプルにやる
敷居は高くないので、ご安心を。
確定申告 経費の集計が面倒
確定申告を自力でやろうとすると、気が重くなるのは見なれない用語と経費の集計の手間です。
会計事務所への丸投げは、こうした気の重さを回避するわけです。
気は軽くなりますが、自分の経営の実態を振り返る機会を逸してしまうという点では負担の先送りにもなります。
青色申告控除10万円では、複式簿記を知らなくとも自力で決算・申告にたどりつけます。
会計のプロではなくとも、表計算ソフトを使って集計を行う方法を紹介します。
(意外かもしれませんが、電卓は不要です)
確定申告 集計は表計算ソフトとピボットテーブルで
使うのはPCと表計算ソフトです。
表計算ソフトはエクセルを想定しています。
(無料の表計算ソフトのcalcなども同様の機能があります。ググってください。)
資料はレシートと領収書です。
まず、シートに取引日・科目・取引先・金額・取引内容を入力します。
入力の順序は日付を無視しても問題ありません。
(集計には科目と金額が必須です)
次に、入力した表全体を選択して、「挿入(「ホーム」右隣)」→「ピボットテーブル(画面左端)」を選択します。
ピボットテーブル作成の画面では、右端の「ピボットテーブルのフィールド」の行・列・値に項目をドラックしていきます。
(科目ごとの金額の集計だけに絞るなら、列に科目を値に金額のみを指定すればよいわけです)
関数もマクロも使いませんが、必要な金額の集計ができます。
確定申告 分析とスタートの機会に
ピボットテーブルを使った集計は簡潔な操作ですが、確定申告に必要な集計ができます。
さらに月別や取引先別に集計することで、過去の判断の振り返りも可能になります。
(異常な値が誤入力であることもわかったりします)
一昨年や前年初めに想定していた状態との差異を客観的に見ることができます。
確定申告は去年の後始末というイメージがあります。
しかし、経営者の方自身が集計を分析していくことでより深く自分の判断を知ることができる機会でもあります。
地味ではありますが、判断の基準に自分自身を据えて経営できるのは経営者だけでもあります。
集計の参考にしてください。
蛇足
ピボットテーブルを利用しての集計は応用範囲が広い技法です。
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