専門用語には処理を後戻りさせない機能があります! 収入・経費・所得・所得控除
冬の雪道も冬の確定申告もすべらないようにしたいところです。
専門用語 拒絶反応のもと!?
話を聞いていて眠気を感じるのは、
- 内容がつまらない
- 話し声が小さすぎる
- 理解できない専門用語が頻出する
といったときです。
学校の授業や職場で強制的に参加させられる研修などが
上記のケースに当てはまります(笑)。
困るのは、話をしている側が利き手の眠気に気づいていない場合です。
話し手が会話や対話をしているつもりであっても、
実際は残念な独演会になっているかもしれません。
授業や研修以外でも専門用語が飛び交う状況はあります。
たとえば、税理士との打ち合わせ(笑)。
お客様によっては専門用語が飛び交う会話は、
苦痛と苦行の時間になります。
専門用語 やさしいことばの弱点
私がお客様と応対するときにはことば遣い、
とくに専門用語の使い方には留意しています。
ベテランの経営者であれば滞りなく進む確認も、
事業を始められたばかりの方にとっては、
話す内容すべてが異言語のはずです。
ことばの整理や確認が必要になります。
そうしたことばの交通整理では、
- 誤解やトラブルを減らす
- 重要なポイントに絞る
- 処理や判断を後戻りさせない
といったところに重点を置いています.
見方を変えると、専門用語を使わないのではなく、
負担や不安を減らすために使っていく方針です。
専門用語をやさしいことばで置き換えて説明することが
一見親切です。
しかし、世の中のメディア全般をみれば専門用語が
溢れている現実があります。
また、ことばの置き換えは繰り返しの処理や頻発する場合には
まだるっこしくなります。
判断や処理する内容が増えると、脳内のワーキングメモリーが食われます。
やさしいことばが、かえって余分な負担にもなります。
判断や処理に必要な専門用語を最低限使っていくことが有効になります。
専門用語 判断と処理を後戻りさせない!
事業を始めたばかりの個人事業主の方が混乱するのは、
- 会計処理
- 税務申告
における処理と用語の違いです。
会計が関連する専門用語は、
- 経理
- 簿記
- 決算
- 収入
- 売上
- 経費
- 利益
といったところです。
税務申告の処理は会計の決算処理の後で行います。
- 所得
- 所得控除(しょとくこうじょ)
- 所得税額
混同しがちな専門用語は、
- 利益と所得
- 経費と所得控除
利益と所得を同じと考えると(利益=所得)、
会計→税務申告がつながります。
経費と所得控除の違いは、
- どちらもマイナス要素
- 経費は、売上や収入からマイナス
- 所得控除は、所得からマイナス
とざっくり押さえることで混乱しません。
税理士に処理を丸投げしてしまえば、
専門用語で頭を悩ますことはありません。
しかし、自分が判断したはずの処理やその結果を
わからないまま放置する可能性もあります。
確定申告であれば、会計処理と税務申告での一連の処理を理解しつつ、
重要な専門用語を抑えておくことで、処理や判断の後戻りが少なくなります。
判断や処理を上滑りさせないためには、
専門用語の使用という滑り止めが有効になります。
蛇足
会計の処理も税務申告もパソコンやスマホを使う機会が増えています。
専門用語の書き間違いった余分なプレッシャーは少なくなっています(笑)。
蛇足2
やさしい日本語という視点と専門用語の利用は矛盾しません。
判断には試行錯誤が必要です。
(やさしい日本語で 大切なことを はなす。専門用語で伝えたつもり?)
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