帳簿作成と家計簿管理を確定申告でつなげる!
本当に必要なデータにフォーカス。
家計簿と確定申告 後ろめたい季節商品
季節の移り変わりとセットになるのは季節性商品です。
冬や年末に近づくと、書店に並ぶのが
- 年賀状作成雑誌
- 日記帳
- 手帳
- 家計簿
といった商品です。
11月になると商品が出揃います。
定番の季節性商品ですが、歓迎されているかは
ビミョーです。
年賀状作成雑誌以外の日記帳や手帳や家計簿は、
通年での継続利用が前提です。
これらの商品には後ろめたさを連想させる要素があります(笑)。
継続利用が前提であることの裏返しの挫折です。
毎年のごとく挫折感を味わう方も多いかもしれません。
ちょっと見方を変えれば、余分な挫折感をすっきり片付けられます。
家計簿と確定申告 データの着地点
紙の家計簿を使う場合でも、アプリや表計算ソフトを使う場合でも
継続性や挫折率は大差ありません。
家計簿の作成が継続できたり挫折したりする理由は、
自分の目的やゴールをはっきりしているかにかかっています。
データを収集して眺めることが好きという方の場合、
家計簿作成の挫折率は低いはずです。
むしろ、データが集まることに喜びを感じるかもしれません。
一般に家計簿が続かないのは、ゴールや目的がピンボケしているからです。
家計簿の作成理由は義務ではなく、自主的なものです。
誰かに報告する必要はありません。
言い換えると、強制力のないデータの収集と集計です。
挫折率が高いのは当然といえます。
とはいえ、自分の使うお金の行き先を軽んじていいわけではありません。
そういうわけで家計簿のとらえ方を180°転換して、
報告義務があるからこそデータを集めると考えます。
個人・お金・報告義務との接点は確定申告になります。
事業所得では収入や経費といったビジネスと関連するデータが中心です。
個人のビジネスならば関連する確定申告では、
- 家事按分
- 所得控除
といったデータも関連します。
家事按分では、
- 家賃
- 水道光熱費
- 通信費
- 車両関連
が集計の対象になります。
所得控除では、
- 社会保険料控除
- 医療費控除
- 寄付金控除
- 小規模企業共済等掛金
- 生命保険料控除
- 地震保険料控除
が関連します。
納税の義務と関連した確定申告を家計簿と関連させると
家計簿作成の挫折率は低くなります。
家計簿と確定申告 マイルールで緩急をつける
家計簿と確定申告を関連させるという提案では、
確定申告関連以外の支出抜け落ちるといえます。
たとえば、食費や交際費。
あるいは、服や日用品の支出。
確定申告と関連しないプライベートな支出だからといっても
管理する理由はあります。
日常の支出を全てきっちり管理するか、完全に放置するかという二者択一よりも
- 重要なターゲットだけに管理を絞る
- 一か月に1回チェックや集計をする
- キャッシュレス決済で履歴をたどれるようにする
といったマイルールで緩急をつける処理も可能です。
報告の必要がない、義務ではない、自分のためだけの記録であれば
市販の家計簿やアプリのルールに従う必然性はありません。
蛇足
市販の家計簿は購入者が女性を対象とした表紙ばかりです。
ちょっと残念な印象です。
<ご案内>
■林友範税理士事務所
■災害と税金の情報
■確定申告のご依頼も受付中!