直感的な会計処理には口を挟みます!
複式簿記やボックス図が無視できない理由とは?
税務相談では、
- 安心していただけるように
- 前向きなアドバイスを心がける
といった点に留意しています。
とは言いつつも現状をすべて肯定できるわけもなく、
なにかと口を挟みます。

何かと目立つセイタカアワダチソウ
口を挟む ホッとしつつ…?
事業を創業したての方や経理処理を引き継いで間もない方には
会計処理も税務申告も重荷です。
お金の管理と税務申告といったお堅い手続きに直面すると
気が重くなるのは仕方ありません。
税務相談では、そうした不安を落ち着かせる、前向きに対応する
といった点に留意しています。
たとえば、個人事業主で会計・税務処理を自前で行う方の場合、
青色申告は勧めつうつも、「簡易簿記」の選択も紹介しています。
簡易簿記はいわゆる「単式簿記」の発想です。
大半の会計処理が売上や経費の集計で済むことになります。
電卓の利用はおすすめしませんが、表計算ソフトでなんとかなります。
とはいえ、それでも口を挟むわけです(笑)。
口を挟む 複式簿記やボックス図が無視できない
売上や経費のシンプルな集計だけで済むのであれば、
- 売上除外
- 架空経費の計上
といったタブーの回避に傾注すればよさそうです。
悪くなさそうですが、それでも意図しないミスが発生します。
単式簿記の発想は「現金主義」とつながりやすい面があります。
お金の入出金と売上・経費をつなげがちになります。
他方、青色申告であれば「発生主義」・「実現主義」での計上です。
お金の入出金ではなく、
- 経済的な事実の発生
- モノやサービスの提供が完了
といった時点で計上する考え方です。
たとえば、期末(個人であれば年末)に売上があり未回収でも、
売上に計上することになります。
わかりにくいと言われる複式簿記簿記ですが、
- (借方)売掛金 (貸方)売上
- 売掛金‐売上のうち、まだお金を回収していない分
ととらえると、かえってすっきりします(よね?)。
複式簿記だけでなく、「ボックス図」も単式簿記であっても
有効なアプローチとなります。
たとえば、売上原価と仕入・在庫の処理。
複式簿記での処理はとっつきにくい印象です。
- (借方)仕入 (貸方)繰越商品
- 前期の在庫の残りを今年の仕入にプラス
- (借方)繰越商品 (貸方)仕入
- 当期の在庫の残りを仕入よりマイナス
こちらはボックス図で見える化がおすすめです。
(大人の教養簿記Vol.4ルールとツールで理解!)
口を挟む 不利益を防ぐ!
税務相談や会計のサポート業務ではお客様に安心していただく
といったことを念頭に置いています。
簡易簿記(単式簿記)といった複式簿記とは異なる選択も
紹介することがあります。
他方、それでも複式簿記の発想やボックス図での理解が
有効になることもお伝えしています。
面倒くさい印象が残るかもしれません(笑)。
それでも知識や理解の不足による不利益を防ぐことが優先です。
口を挟むだけの理由があります。
蛇足
アイキャッチ画像は「セイタカアワダチソウ」です。
平地でも山間部でも秋になるとはびこっています。
大人の伸長以上の丈なので少々邪魔ですね。
蛇足2
簡易簿記だと青色申告特別控除は10万円となり、
複式簿記・貸借対照表付きの65万円と差があります。
念のため口を挟みました(笑)。
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