会計処理を甘くみてしまう理由とは?
AIの一般論と税理士の実感、置き去りの当事者!?
「税金」や「税務申告」というと身構えてしまう方でも、
「会計」だと面倒くさい程度の印象かもしれません。
会計処理の影響は大きはずですが、甘くみられがちです。
誤解しやすい面を早めに修正することがおすすめです。

パッと見はピリッ!?
甘くみる AIの一般論
会計処理は事業経営での税務申告の基礎になります!。
適切かつタイムリーに処理を進めましょう!
一見すると異論も反論も出そうにない呼びかけです。
他方、聞き入れられているかというと…(苦笑)。
税務申告の提出期限で動揺される経営者といっても、
会計処理となると甘くとらえがちです。
現代の魔法の鏡とも言える生成AIのChatGPTやGeminiに
会計処理を甘くみる理由を尋ねてみました。
AIの回答は以下のとおり。
- 会計はコストでしかない
- まとめて処理すれば問題ない
- 影響が大きくないとの思い込み
- 専門知識の不足
- 業務が多忙なため後手に回る
税理士から見れば誤解であり、ブログでも反論している内容です。
甘くみる 税理士の実感
生成AIの回答は一般論ですが無視できません。
当てはまっている指摘があれば、修正や見直しがおすすめです。
AIの回答に異論はありませんが、会計を甘くみがちになる
付け加えたい理由があります。
- 情報とツールを過信していないか?
という見方での見直しもおすすめです。
情報の入手はコストも手間もかからなくなってきています。
ブログ・SNS・YouTubeなどのウェブでも本や雑誌でも
税務会計の情報は溢れかえっています。
行政、国税庁も各種の「手引き」やリーフレットだけでなく、
YouTubeでも発信しています。
会計処理に関連したツールを利用するコストも下がっています。
サブスクで利用できるクラウド会計ソフトやサービスだけでなく、
生成AIでOCRアプリも自作できたりします。
会計処理を進めるうえで不安のない環境ですが、
当事者が置き去りになっているかもしれません。
甘くみる 当事者は置き去り?
情報やツールを過信して困るのは当事者である
経営者・納税者のはずです。
他方、当事者が情報やツールが揃っていることで、
対応が遅れがちになることがあります。
会計処理では、
- 会計ソフトの初期設定でつまづく
- 入力内容の漏れに気づかない
- 会計処理と税務申告の違いがわからない
といったトラブルがよくあります。
情報やツールがあれば防げそうなトラブルであっても、
当事者が過信していると適切に運用できないことがあります。
情報やツールの過信が自家中毒になることもあります。
追加の情報やツールで対応する荒療治もありますが、
税理士への依頼による処方がおすすめとなります。
蛇足
アイキャッチ画像は実家で栽培しているピーマンです。
ずんぐりした形状からピーマンとわかってはいるものの、
ピリッとした感覚を想起してしまいますね(笑)。
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