税務申告はタイミングと事情で違いがある!?
有利な申告を逃さない!

「税務申告」にはポジティブな印象が乏しいかもしれません(笑)。

申告にも違いがあることがわかると印象が変わります。

印象次第で行動が変わるかもしれません。

ゆるキャラのもなか?

申告の違い 税目ではなくタイミング・事情

「税務申告」の4文字は字面以上のプレッシャーがあります。

税務申告は「納税」・「義務」ともセットになることばであり、
「脱税」が裏側にあったりもします。

所得税・法人税・消費税・相続贈与税のメジャーな税目は
すべて申告税なので誰もが関係者となります。

給与所得での年末調整や通常の税務申告だけで済めばともかく、
イレギュラーな申告対応の可能性もあります。

違いを知っておくことがおすすめです。

申告の違い 違いを理解しておく!

税務申告の違いは申告のタイミングや事情の違いで区別できます。

  • 通常の申告(期限内申告)
  • 訂正申告
  • 期限後申告
  • 修正申告
  • 更正の請求

■通常の申告(期限内申告)

所得税・贈与税では毎年3月15日、法人では決算から2か月以内
相続税では相続開始から10か月以内での申告です。
消費税は個人3月末、法人は決算から2か月以内です。

期限内申告は義務でもありますが、特典もあります。

  • 所得税‐青色申告特別控除が最大65万円
  • 相続税‐配偶者の税額軽減、小規模宅地の評価減

キャッシュバックはないものの(笑)、特典の利用や延滞税の不安がないなど
期限内申告を優先すべきことはいうまでもありません。

■訂正申告

期限内に申告した後で、再度期限内に申告をする俗な表現です。

うっかりのミスがあった場合や申告直後にミスが発覚した場合に
誤った申告を訂正することができます。

期限後でも修正申告や更正の請求が可能ですが、納税や還付も考慮すると、
早めの対応がおすすめです。

期限後申告

食品の期限と違って税務申告は期限を超えても義務は劣化しません(笑)。

放置しておくと、無申告となりペナルティが増します

期限内申告のような特典はないものの、自主的な申告をすることがおすすめです。

修正申告

本来の税額より少なく申告した場合に適切な申告を行うことになります。

過少申告加算税や延滞税の負担が加わります。

更正の請求

申告した後で当初の申告額が過大と判明した場合に行います。

適切な申告という面だけでなく、資金繰りにも関連します。

一方、適切な申告であっても更正の請求の対象外になるケースもあります。

たとえば、消費税の申告方式の選択。

本則課税で申告した後で、2割特例が有利な選択だったと判明しても、
選択事態を覆すことはできません。

申告の違い 準備も検討も納税者次第!

税務申告では期限内申告が最優先です

税目によっては特典が利用できる場合があり、余分な負担が出ません。

訂正申告や修正申告はミスや誤判断がわかるかどうか?
といった問題があります。

期限内申告は大切ですが、期限内だけでなく検討や確認の時間も
無用な税務申告を避ける対策になります。

更正の請求は還付を想定した申告です。

税務署の目線が厳しくなる申告なので、十分な根拠の準備が必要です。

申告税は納税者にとって有利な選択や判断もできますが、
準備も検討も納税者次第という共通点があります

「無申告」といった残念なだけの放置状態を避けるために
申告期限とは関係なく税理士への依頼がおすすめとなります。

 

蛇足
アイキャッチ画像は「ぴーなっつ最中(米屋 千葉県成田市)」です。
ピーナッツの産地で有名な千葉県らしい最中です。
包装のキャラは「ぴーちゃん」だそうです。
最中種もピーナッツ型で特徴があります。

 

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