前年の決算書や申告書を放置してませんか?
改善の宝庫を死蔵しない!
過去は振り返らないという発想に魅力があるのは、
過去の残念な点を繰り返さない対策ありが前提です。
さっぱり忘れて振り出しに戻るわけではありません(笑)。
当事者だけにとっての改善の宝庫は身近にあります。
身近な宝庫 すっかり忘れた?
短期間に集中して取り組んだ成果だからこそ大切にする
とは言えない対象があります。
たとえば、決算書や申告書。
申告期限ギリギリに処理や検討を重ねて、申告が済むと
ホッとします。
1年間の経営を振り返りつつ、翌年度以降の算段も進めるので、
重要な情報やデータの集積となっているはずです。
はずです(笑)。
一方で、「のど元過ぎれば熱さを忘れる」ということわざもあり、
申告期限から数日もするとすっかり忘れられるかもしれません。
もしすっかり忘れているのであれば、過去の振り返りがおすすめです。
身近な宝庫 失敗・しくじり・改善点
事業経営であれ、税務申告であれ、1年間を一定の期間としています。
業種や業態、規模が異なっても、一定のパターンは見い出せます。
売上や仕入、稼働状況の見通しや想定はついているかもしれません。
10月以降であれば年末調整や翌年1月以降の処理も想定できるはずです。
反面、想定がフワッとしていると前年の残念な繰り返しを再現する
といった可能性もあります。
年末調整であれば、従業員・スタッフから各種の申告書を収集します。
困ったことに、年々申告書が複雑化しています。
手書きでの作成も読み取りも厄介な対象になってきています。
毎年の処理だからといっても、昨年の手際が良かったわけではなく(笑)、
過去は過去でバタバタしていたはずです。
前年分の法定調書や給与支払報告書を見返せば思い出せます。
- 従業員・スタッフへのアナウンスを早めるべきでは?
- 書面ではなくオンライン化で対応できるのでは?
2024年(令和6年)は「定額減税」といったイレギュラーな処理も加わります。
過去から振り返っての改善だけでなく、当年度の対策にも目が向いてきます。
身近な宝庫 また来年ではなく!
決算書や申告書、その他の鉄できで作成している書類であっても、
書類やデータだけが成果ではありません。
作成過程の処理、経営上の改善点などの気づきも成果です。
とはいえ、上記の成果は記録として残していないと忘れられます。
過去の決算書や申告書などの書類やデータを振り返ると、
そうした忘れがちな問題や課題が浮かび上がります。
来年こそッ!ではなく(笑)、当年度でできる改善への着手がおすすめです。
身近にある改善の宝庫を死蔵しないことが大切になります。
蛇足
アイキャッチ画像は「551HORAI」の焼売と豚まんです。
秋になってくると温かい食事に手が伸びますね。
おいしくいただきました。
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