相続での欠かせない相談相手とは?
専門家の役割とは?
「人生◯週目」といった表現をみることがあります。
面白い表現なのですが、現実はというと1周のみです…。
おまけに「ゴール」後には手も足も出ません。
「相談」の機会はありますが、段階や役割の整理がおすすめです。
相続の相談 人生は1周限定
今の知識や経験をそのままに、もし身体年齢だけ20歳若返ったら?
と考えると…?
あんまり代わり映えしない繰り返しかなぁと思いつつも、
「2周目」ならもっと上手くやれたかも?と思ったりします。
「相続」を巡る検討や相談では、そうした葛藤が付き物です。
現実には人生は「1周」限定です。
さらに「完走」後に振り返ることもできません。
「ゴール」以前の検討と準備が重要な課題となります。
相続の相談 相談相手の段階と役割
人生のゴール後には「相続」があります。
亡くなった方(被相続人)の財産を相続人が引き継ぎます。
相続人が1人で財産が現預金のみであれば放棄か承認、
必要な場合は相続税申告・納付で済みます。
他方、複数の相続人に不動産等を含めた財産がある場合、
遺産分割協議は欠かせません。
被相続人は分割協議には不在となります。
とはいえ、「遺言」といった意思表示の選択肢があります。
相続では被相続人と相続人、相続人間、さらに贈与対象者と
利害が交錯する可能性があります。
被相続人・相続人の意思が一方的に通るとは言えません。
円滑な相続には準備や検討がおすすめとなります。
相続は親族関係や財産の処分が関わることもあり、
専門家のサポート対象ともなります。
たとえば、税理士。
相続に関わる財産の評価や相続税の検討・申告
といったサポートに携わります。
相続財産の評価額が基礎控除を超えると税負担が発生します。
納税者となる相続人に有利な選択を検討・準備する
といった相談が想定できます。
相続発生後も期限内の適正な申告の手続きにおいても
税理士は専門家としてサポートできます。
税理士以外にも公証人、弁護士、司法書士による相続のサポートもあります。
1周目しかない人生の相続でのサポートだからこそ、
検討・準備段階で専門家への依頼が有効となります。
他方、専門家は相続の唯一の相談相手ではありません。
欠かせない相談相手は相続人です。
相続の相談 欠かせない相手
ご高齢の方から相続の相談を受けると、
- 他の相続人にわからないように相続・贈与できないか?
といった問い合わせがあります。
ご相談者が独りで思いを巡らせたうえでの相続案です。
尊重したい面はありますが、安易に同調できません。
相続・贈与には金銭面での利害が絡んできます。
被相続人の一方的な意図での相続・贈与が禍根を残す、
トラブルの原因にも成り得ます。
専門家によるサポートでの相続・贈与の検討・準備はおすすめです。
ただし、専門家だけでの相談では相続・贈与は完結しません。
相続人・受贈者が欠かせない相談相手となります。
前段階での専門家との検討・準備が有効となります。
蛇足
アイキャッチ画像は道路工事現場で撮影しました。
マスコットが風にゆらゆらとゆらされていたので、
居眠りをしているようでした(笑)。
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