確定申告をブロック図で展開して見える化!
一歩引いて次に踏み込む!
ややこしい仕組みや処理もイメージを共有できていると
話が噛み合わないやりとりを防げます。
まずはシンプルにアプローチです。
確定申告ブロック図 毎年のどこ?、どれ?、何?
「確定申告」は俳句の季語ではありませんが、季節を感じさせます。
毎年2月16日から3月15日は全国的な税金イベントの最盛期となります。
「毎年」ではありますが、遭遇する問題も「毎年」共通だったりします(笑)。
個人事業主で税務会計への理解のある方にとって申告処理は
ルーティンワークの一つかもしれません。
一方、「年一」対応や税務会計の理解が充分でない方にとっては、
- どこの処理のこと?
- どれとつながる資料なの?
- 何言っての? etc
と混乱が続きます。
全体像がわからないことで不安が膨らんでしまいます。
ザックリとでも確定申告の展開の見える化がおすすめです。
確定申告ブロック図 処理とつながりの展開図
「お金のブロックパズル」といったツールがあります。
経営状態をブロック図を段階的に展開していくことで、
経営分析を進めることができます。
確定申告の全体像を理解する上でもブロック図での展開見える化は
有効です。
事業所得で確定申告をする個人事業主にとっては、
- 会計から税金への処理
- 経費と控除
といった違いは理解しておく必要があります。
また、帳簿・決算書と申告書の最終的な確認も必要です。
会計から税金の処理では以下の式でザックリ表現できます。
- 収入-経費=利益≒所得
- (所得-控除)✕税率=所得税
ちょっとツラくなってきたかもしれません(笑)。
ブロック図で一連の処理とつながりを展開してみます。
上記の図を左から右に眺めていただければ、処理が整理しやすいはずです。
混乱していた状況が整理できると落ち着いて対応できます。
確定申告ブロック図 一歩引いて次に踏み込む!
上記のブロック図は処理のイメージなので、直接処理には使いません。
とはいえ、一歩引いた位置からの分析はかえって次の踏み込みにつながります。
たとえば、処理のツールの区分。
- 会計‐会計ソフト
- 税金‐「確定申告書等作成コーナー(国税庁)」
処理の時間や労力の負荷の違いも強調できます。
- 会計>>>税金
ブロック図の利用は処理を確認していく意味や効果を見通せるので、
根拠資料の収集や確認にも積極的になります。
また、当年分のブロック図を分析することで課題もみつかります。
たとえば、白色申告から青色申告への移行。
「青色申告特別控除」65万円分の経費が追加できることで、
最終的に税負担を減らすことができます。
あるいは「小規模企業共済」の利用。
控除額が加わることで税額が減るだけでなく、将来の資産となります。
納税する所得税も事業経営の成果の一端ともいえますが、
手元に残るお金・資産が最重要です。
確定申告をブロック図で展開して一連の処理をとらえてみると、
シンプルだからこそ誤解のない理解につながります。
蛇足
会計でも税金でも説明の際には同じ図を何度も使います。
ブログでの情報発信は私の業務効率化でもプラスです。
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