確定申告の目標が決められない背景とは?
去年はいつから準備しましたか?
締め切りや期限といったゴールが遠い先だと思うと、
スタートがずるずる先送りになります。
歯止めは過去の当事者に期待できます。
去年はいつから? 先送りの背景
毎年のことですが、真冬の確定申告は愉快なイベントではありません。
早々と税理士に処理や手続きを依頼してしまった方以外は、
カレンダーとにらめっこをする時期が続きそうです。
個人の確定申告といっても内容は様々です。
とはいえ、自分の毎年の確定申告であればルーティンワーク
と割り切っている方も多いかもしれません。
やるべき処理がわかっている場合には、手がつけられそうです。
反面、やるべきことがわかっていても先送りしがち
という方も少なくありません。
時間的な制限や目標の設定がおすすめとなります。
(確定申告を毛嫌いしなくする対策とは?)
問題は具体的な時間の制限や目標が決められないことかもしれません。
去年はいつから? 申告完了と来年の目標設定
先日、1月の定番業務である「償却資産税」の申告をしていました。
毎年1月に自治体に固定資産の増減を申告する処理です。
申告期限が1月31日なので、1月上旬での申告であれば余裕があります。
申告は無事に終了したものの、ちょっと気になる点もありました。
申告した日付と要した時間です。
前年(2023年)より5日遅く、処理時間も大差ありませんでした。
客観的にみればどうということはありません。
私にとってはやや不本意な結果でした。
業務上の都合や「eLTAX」の稼働日があったとはいえ、
もっと早い時期に短時間で完了できたはずだからです。
不本意な結果がわかって愉快なわけもありませんが、
現実がわかったことは悪くない成果でした。
前年以前の処理の記録があったので比較できました。
今年の記録には処理の完了日と来年以降のための記録を残しました。
早くも来年の目標が設定できました(笑)。
去年はいつから? 目標の妥当性と見直し
確定申告の処理をずるずる先送りしてしまう背景には、
- 処理の未分化
- 漠然とした時間のどんぶり勘定
といった管理上の問題があります。
日々のルーティンワークや直近の締め切りに迫られる場合、
- 処理の細分化
- 処理の優先順位付け
- 処理ごとの目標時間の設定
- 目標と現実との差異の改善
といったプロセスを繰り返します。
確定申告は年一回ということもあり、管理が充分でないかもしれません。
だからこそ、確定申告の処理の記録は有効なデータとなります。
- いつから処理を始めたか?
- どんな処理を行ったか?
- どのような点で行き詰まったか?
- 何を参考にしたか? etc
試行錯誤の記録は将来に向かってプラスになるのでおすすめです。
過去の実体験での記録は有効です。
ただし、体験に基づく記録とはいっても唯一の正解にはなりません。
単独での経験には限界があります。
また、確定申告を税務会計のゴールとしてしまうことも
目標の設定としては残念な一面です。
税理士への依頼には単独での経験の限界を見直す一面もあります。
蛇足
アイキャッチ画像はは実家町内の新年会でのお弁当です。
コロナ禍はともかく、2024年(令和6年)は令和6年能登半島地震があり
懇親会は見合わせてお弁当の持ち帰りでした。
お弁当は小正月らしいメニューでした。
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