確定申告繫忙期は勉強やキャリアアップができないか?

受験勉強の話ではないので悪しからず。
資格取得前の状況は末尾の「蛇足」をご参考に。

繁忙期の勉強 残念な時期か?

私の住んでいる北陸では11月から翌年の3月まで
鉛色の空が続きます(笑)。

寒くて雪が降る上に鉛色の空…

スカッと、何か新しいことを始めようか!?
という気分になれません(笑)。

かてて加えて、この時期には、

  • 年末調整
  • 法定調書・給与支払報告書・償却資産税
  • 確定申告!

と続き、法人の3月決算を迎える時期です。

いわゆる税理士にとっての繫忙期という時期です。

何かを始めるよりも、目前の仕事をこなしていくことが
当面の課題になります。

長い目でキャリアをみると、残念な時期にみえるかもしれません。

仕事の量をコントロールするという発想が有効ですが、
一足飛びに達成できるわけでもありません。

目下のところ、私は繁忙期と折り合いをつける
発想を模索中です。

繁忙期の勉強 キャリアアップの長期と短期

税理士とキャリアアップという視点では長期と短期の区別が
問題の切り分けにプラスになりそうです。

長期のキャリアアップでは、

  • 営業
  • メニューの拡充(融資・コンサル)
  • スキルアップ(プログラミングなど)
  • 情報発信(SNS・出版)

といった面での充実があります。

長期のキャリアアップは季節性や繁忙期とは関係なく
切れ目なく取り組む必要がある印象です。

言い換えれば、繁忙期で置き去りにされがちな課題
ともいえます。

長期の視点とは別に、短期的なキャリアアップもあります。

たとえば、所得税の申告。

繁忙期以外の時期に所得税にかかわる内容を考えない
ということはありません。

とはいうものの、税金のゴールともいえる申告書の作成は
所得税の場合には繁忙期に集中します。

見方を変えると、確定申告期だからこそ所得税の申告に関する
スキルアップが図れるわけです。

留意点があるとすれば、

  • 繁忙期に仕事をしているからスキルアップ、とはならない

ということです。

繁忙期の勉強 仕込みと締め切り効果とカンニング

繁忙期によるキャリアアップを肯定的にとらえると、

  • 件数をこなすことが大事

という発想があります。

この指摘は、覚えの悪い私には納得がいきます(笑)。

とはいえ、数をこなしたからといってスキルアップや
キャリアアップにつながるわけではありません。

こなす・処理する対象の内容や意味・効果・影響の理解がないと
書類を右から左に送るだけになります。

繁忙期を迎える以前からの学習、知識の仕込みが欠かせません。

繁忙期で次から次へと処理が迫ると、課題を繁忙期後にまわしがちですが、
一旦の確認や理解といったゴールはその都度で決着させることがおすすめです。

繁忙期後は繁忙期後の課題があります(笑)。

息の詰まるような繁忙期のキャリアアップですが、
カンニング OKといった点は幸いです(笑)。

確定申告の相談会場でもパソコンで処理しているふりをしつつ、
曖昧な点をウェブで確認しています(笑)。

 

蛇足
税理士資格を取る前は税務会計業界とは無縁の業界(通信業界)で
図面と向きあう日々でした。
繁忙期もなく、有給休暇も取りやすかった点が幸いでした。
反面、設計者として知識や理解を向上させる機会も無く、
キャリアとしてはスカスカの体たらくでした(笑)。
資格の取得と税理士としてのキャリアアップを分ける考え方も
繁忙期対策の選択肢の一つです。

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