税理士は経理の代行か?、社長の参謀か? 顧問の見直しのポイント
期待する役割はいろいろあるはずです。
税理士の役割 顧問契約で不満がでる理由
値段の違いが傍目(はため)にみてもわかりやすい
モノやサービスがあります。
たとえば、
・軽自動車とF1の動力性能
・ファーストフードと料亭での食事
・電車と飛行機のスタッフからのサービス
明らかな値段やモノやサービスの違いがあっても、
売手と買手がお互いに違いがわかっていれば、
誤解やトラブルは起きません。
売手も買手も棲み分けができます。
わかりにくいサービスの一つに税理士との顧問契約があります。
フリーランスや個人事業主で確定申告だけを依頼する場合には、
無申告を回避するというはっきりした目的があります。
顧問契約といってもわかりやすい関係といえます。
これに対して、毎月の顧問契約をして、毎月のサービスと報酬が
やりとりされる場合には、不満が出やすくなります。
原因は、税理士と関与先(顧客側)との認識のズレが原因です。
税理士の役割 ストレスは社長へ
認識のズレの原因は、税理士と関与先どちらにもあります。
税理士といってもサービスの内容は同じではありません。
たとえば、
・事務所の経営者として経営規模拡大を重視
・特定の分野のみ(国際課税や資産税など)に絞ってサービス
・会社だけでなく、社長個人のライフプランまでサービス
といった違いが考えられます。
顧客側にとっても、
・記帳や決算申告を安くしてくれればいい
・毎月の損益管理に貢献してほしい
・融資や銀行とのやりとりで積極的に動いてほしい
・事業承継に長期でサポートしてほしい
と抱える問題や、取り組む課題は千差万別です。
税理士と顧客との間での認識のズレは、決算書や申告書には
現れません。
認識のズレがあっても、税理士は毎月の請求をしてきます(笑)。
ストレスが溜まるのは、顧客側の社長です。
税理士の役割 見直しのポイントとは?
税理士側で認識のズレからストレスが溜まりにくいのは、
毎月の顧問報酬があるからというだけでなく、
そもそもズレの出やすい場合には契約しないからです。
(どうして税理士は根掘り葉掘り聞くのか?)
一方、顧客側は意外に依頼先の税理士を知らずに契約される
ことも多いかもしれません。
たとえば、知り合いの社長の紹介など。
税理士に記帳代行のような経理の代行を期待しているのか、
それとも経営のサポートとしての参謀役をもとめているのか、
といった何を求めているのか未整理なケースがあります。
経営は継続が前提です。
税理士は長期の経営に関わることになります。
もし税理士に不満を感じるのであれば、これまでの不満よりも
今後の経営への貢献を基準に見直しがおすすめです。
蛇足
不満はお化けや幽霊のように見えませんが、
リアルな悪影響が出ます(笑)。
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