税務会計の弱点分析ができない理由とは?
来年に不安を引きずらない対策!

決算・税務申告で痛い目にあった経験は無駄にしない!
という発想は前向きです。

他方、じゃあどうすればいいのか?というツッコミもあれば、
痛い目に気づいていないこともありそうです。

アプローチを変える機会かもしれません。

はっきり見える弱点

見えない弱点 痛い目にあったはずだが…

なんやかんや言いつつも確定申告が完了するとホッとします。

「納税の義務」や「申告期限」には字面以上の圧迫感があります。

書類を作成して税務署に提出する行政手続きにすぎないとはいえ、
痛い目にあった記憶は残ります。

前向きに捉えると、痛い目=弱点です。

フォローや強化する対象ともいえるので、見過ごせない対象です。

他方、痛い目にあったはずなのに弱点がわからない、
ピンとこない方も多いかもしれません。

見えない弱点 わからない・気づかない理由

「わからないことがわからない」状態はもやもや不安が残ります。

身体の調子が悪いと感じながらも適切に状態を表現できない
といった状態に似ています。

特定の病気や症状を指摘してくれればマシといった状況です。

第三者の専門的な目線からの指摘が有効になります

病気や疾患であれば医師の判断が鍵です。

税務会計でのもやもやした状態は疾患や病気ではないので、
一言では適切な表現にはなりません。

税理士からの数々の指摘や確認が飛んできます(笑)。

  • 事業の申告は白色ですか、青色申告ですか?
  • 青色申告は貸借対照表をつけていますか?
    • 簡易簿記と複式簿記の違いがわかりますか?
  • 会計ソフトを利用していますか?
  • 事業所得以外に所得はありますか?
  • 消費税は本則・簡易・2割特例いずれでしょうか?
  • 経費と控除の違いがわかりますか?
  • 控除の資料の収集や集計は済んでいますか?
  • 利用者識別番号はお持ちですか?
  • 納税は振替納税ですか、ダイレクト納付ですか? etc

残念ながら、上記の質問は申告にあたっての初歩的な内容です。

一つでも返答に詰まるようなら弱点ありです。

見えない弱点 不安を引きずらない!

確定申告での痛い目の原因が税務会計に限定されるとは限りません

税務申告に限らない仕事の進め方と関連することもあります。

たとえば、資料や成果のやりとり。

ファイル等をメール・オンラインストレージ経由でやりとりする
という対応であれば時間を節約して効率よく処理が進みます。

書面を利用しての処理であれば、回収・入力・出力等の対応で
時間も労力も要します。

税務申告に限らない業務上の弱点が申告期限に迫られることで
目立ってしまいます。

弱点を細分化・列挙していくと、対策は具体的になります

  • 白色・青色申告の区別を理解する
    • 青色申告の特典を税負担軽減に活かす
    • 複式簿記や電子申告の仕組みを理解する
  • 消費税の本則・簡易・2割特例の違いを把握する
    • 事業計画や事業規模と税負担・事務負担がつながる
  • 経費と控除の違いを確認しておく
    • 適切な利益計算が可能になる
    • 家族の状況を含めた申告の準備を行う
  • 書面ではなく、電子申告を行う
    • 青色申告特別控除額が上昇する
    • マイナンバーカードや利用者識別番号を準備する
    • スマホが電子申告で利用できるか確認しておく etc

申告が完了してホッとしたはずが、スカッとしないかもしれません(笑)。

上記のようなツッコミは単独よりも税理士のサポート付きがおすすめです。

もやもやした不安を来年に引きずらない対策ができます。

 

蛇足
アイキャッチ画像は近所で撮影した破損したガードレールです。
3月になり日差しが強くなり、影にも破損箇所がはっきり見えます。
石川県の鉛色の空の季節も終わりが近づいています。

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