段階ごとの計算にはVLOOKUP関数を利用する! 所得税でも訴訟費用の印紙税でも

計算や関数の選択にもマッチングがあります。


ノドグロ

段階的計算 わかりやすく面倒くさい

複雑で込み入ったことをわかりやすく伝えることで
全体の見通しが良くなります。

そうしたときに利用する手法の一つが「表」です。

情報を区分して、共通している属性と異なるデータを整理して
一望することができます。

たとえば、所得税の超過累進制度。

所得金額の段階ごとに適用する税率が異なる仕組みです。

複数の税率を使うとっつきの悪い仕組みですが、
下記の速算表をみると、ちょっとほっとします。

表を利用した速算表は電卓での計算に向いています。

反面、大量・反復の利用には不向きです。

速算表をエクセルなどの表計算ソフトで利用する工夫が必要です。

段階的計算 VLOOKUP関数の利用手順

段階ごとに計算方法が変化する仕組みでは、
民事訴訟の費用である印紙税額の計算も同様です。
(印紙税を軽くみると痛い目にあいます!)

法律上は以下のように決められています。

まず、情報の整理が必要です。

下記のように表で情報を整理してみます。

このままの表では全貌しかわかりません。

具体的な印紙税額を算出する式も展開しておきます。

電卓を利用する場合であれば、上記の「算式展開後」を
速算用として利用します。

Excelでの利用では「VLOOKUP関数」を利用します。

金額の変化→金額の条件分岐→「IF関数」と連想しそうですが、
段階ごとに金額を変更する計算ではVLOOKUP関数との相性がベターです。

速算表をExcelで利用するための形式に変更していきます。

段階ごとに変化する金額を

  • 速算表「金額の区分」と「追加額」→VLOOKUP用「費用割合」
  • 速算表「算式展開後」→VLOOKUP用「補正額」

と移しかえます。

800万円の民事訴訟での印紙税額を求めると下記のようになります。

上記の計算でのVLOOKUP関数は以下のように参照しています。

VLOOKUP関数を読み解くと、指定した値(F13、800万)に乗じる値を

  • 検索値(セルF13、上記では青いセル)を
  • 指定した範囲(B13からD18)の2列目から
  • 最も近い値(近似値)を探して

計算させるということになります。

2つ目のVLOOKUP関数は指定した値に対応した補正額を探しています。

段階ごとの計算でVLOOKUP関数を使う理由には、

  • 検索の型で近似値を探す「TRUE」の利用

が効果的であるためです。

VLOOKUP関数を使用するための表で近似値検索をするために、
訴訟額区分の値には下記の工夫が必要です。

段階的計算 仕組みとメンテナンス

段階ごとに計算方法が変化する仕組みがある場合、

  • 全体を段階ごとの表にまとめる
  • 速算表と算出式をつくる
  • ExcelでVLOOKUP関数用の表を作成する

といった手順で大量・反復の計算を効率化できます。

金額の変更があった場合でも、表の数値の変更をするだけで
メンテナンスの負担も軽減できます。
(IF関数ではメンテナンスが煩雑になります)

一見複雑でとっつきの悪い計算でも、情報を整理して
仕組みと手順を理解していれば効率よく対処できます。

 

蛇足
所得税のVLOOKUP関数を利用した手法については
ウェブ上に紹介されています。
(「所得税 VLOOKUP」で検索)

 

蛇足2
Excelで大きな桁を入力するとヘンテコな表記になります。
下記は「13兆(13000000000000)」と入力した場合です。

「セルの書式設定」→「数値」より通常の表記が回復できます。

物騒な表記ですが…

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