空き家処分のための自治体支援があります!
解体の補助金と固定資産税減免措置
今は住んでいない自治体だからこそ確認すべき
行政サービスがあります。
空き家と支援 一手詰めと膠着
詰将棋は面白そうだなと思いつつ、
- 一手詰め→◎(笑)
- 三手詰め→〇
- 五手詰め→▲…
といったていたらくです(笑)。
一手詰めでサクッと局面が打開できればいいのですが、
そうした状況は多くありません。
いわゆる「空き家」問題もその一つです。
一手詰めでの解決を期待していると膠着状態となります。
相続等による結果として空き家となった場合、
- 相続人が居住
- 売却
- 賃貸
といった家屋としての利用もあれば、
- 解体・取り壊し・撤去
という選択肢もあります。
とりわけ後者の空き家の解体等を選択すると、
- 解体費用
- 固定資産税負担の増加
という問題が足枷となります。
空き家の処分の経済的な負担という観点では、
選択の優先順位に差が生じやすい面があります。
空き家と支援 補助金と固定資産税減免
空き家問題は相続人などの所有者にとってだけでなく、
自治体にとっても課題となっています。
そんなわけで、自治体によっては、
- 解体等の補助金
- 固定資産税の減免措置
といった空き家対策を用意していることもあります。
- 「空き家 補助金 ○○」
- 「空き家 固定資産税 減免 ○○」
で検索がヒットします。
私の住んでいる石川県でも各自治体で対応がとられています。
たとえば、加賀市でも補助金や減免の仕組みが用意されています。
まず、空き家解体の補助金。
補助金の対象となる空き家といっても条件があります。
補助額の確認も必要ですが、補助金を利用する手続きの順序に注意です。
補助金が捕らぬ狸の皮算用にならないようにするためには、
あらかじめ自治体への照会をすべきです。
次に、固定資産税の減免制度。
固定資産税の減免措置では下記の確認が必要です。
- 減免対象期間
- 減免のための要件
トラブル回避の措置として、補助金と同様に事前確認が必要です。
空き家対策の補助金や固定資産税の減免措置の利用では、
自治体への相談・照会が必須といえます。
空き家と支援 処分の着地点とは?
空き家問題では、
- 相続人等の複数の利害関係者
- 心理的な思い入れ
- 実行可能性
- 経済的負担 etc.
と検討対象・決定事項が多々あります。
とりわけ「処分」といった場合には、
- 「処分」の着地点はどこか?
といった確認や関係者での共有が必要です。
空き家解体の補助金や固定資産税の減免措置は
「処分」一連の支援とはなります。
一方で、空き家を解体後の「処分」という課題が残ります。
空き家問題に対応した行政サービス等も増えていますが、
一手詰めで解決できる状況ではありません。
空き家問題は中長期で取り組む長丁場となります。
補助金や減免措置を利用して経済的負担を緩和しつつ、
時間を稼ぐことも有効です。
相続の開始以降だけでなく、相続対策の検討対象としても、
空き家問題は大きな課題です。
蛇足
アイキャッチ画像は実家で栽培中の「金時草」です。
見た目は葉がパリッとしている印象ですが、
モロヘイヤ並みのぬめりがあります。
夏の加賀野菜の定番です。
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