会計データで経営の影響への感度を上げる!
知識・ツール・スピード!
会計データを税務申告のためだけに準備するのでは
いまいち元気が出ませんね。
経営にプラス、経営者のための会計データの利用が
本来の目的のはずです。

梅雨らしいタチアオイ
感度を上げる もうかってるの?でヒヤッと!?
税理士業をしている都合上、経営者とお話する機会があります。
税務会計の専門職として頼られることはありがたいのですが、
「うち、もうかってるの?」と尋ねられるとヒヤッとします。
(うち、もうかってるの?)
経営の動向を経営者が把握することは大切です。
他方、税理士が税務会計面でサポートしている状況にもかかわらず
十分内容が伝わっていないのでは?と不安になります。
税務会計の仕組みはややこしいのですが、お金の感度を上げる
アプローチを勧めたくなります
感度を上げる 知識もツールも!
税務会計の仕組みはややこしいとはいえ、自社に限定すれば
理解の対象は絞れます。
理解しておく、把握する対象がはっきりすれば解像度が上がります。
たとえば、月次段階での損益状況であれば、
- 売上・売上原価・売上総利益(粗利益)・粗利益率
- 経費の変動
といった対象は試算表から把握できます。
月次段階で損益状況が把握できていれば、
- 売上債権・仕入債務・借入の返済・税金の支払いといった
- 損益計算も含めた資金繰り
といった対象も確認の対象となります。
損益状況や資金繰りを月次段階で確認できていれば、
- 前期以前との比較
- 実績と計画(予算・予定)との比較
- 経営指標の推移
といった分析が進められます。
経営に必要なお金の感度は「芋づる式」につながります。
感度を上げる 月次とスピード!
お金の感度を上げるために知識やツールも必要ですが、
- 「月次(げつじ)」でのタイムリーな会計処理
といったスピードが欠かせません。
数か月前の経営状況がわかったところで役立てる機会は
既に過ぎていては元も子もありません。
月次決算を可能にするための工夫が必要です。
(必要な書類やデータの準備をルーティン化!)
会計データを経営に活用することと税務申告への対策は
関連している課題です。
どちらも税理士のサポート対象となる点も共通しています。
会計データを活用してお金の感度を上げる経営がおすすめです。
蛇足
アイキャッチ画像は咲き始めたばかりのタチアオイです。
2025年(令和7年)石川県は6月10日(火)に梅雨入りしました。
鬱陶しい季節ですが、タチアオイは見頃の時期になります。
草丈が2m近くにもなり花もきれいなので映えますね。
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