会計処理はお金の管理を混乱させるのか?
会計を犯人にするか、味方にするか?
お金の管理は本来はシンプルにできるはずでは?
という思いがあります。
お金の管理で複雑だと感じることがあると、
犯人探しをしがちかもしれません。
会計処理に濡れ衣がかかりそうです。

ようやく咲いた河津桜
会計で混乱 シンプルなはず…!?
個々人のお金の使い方はともかく、本来お金の管理はシンプル
といった印象があります。
- 収入
- 支出
- 手元に残っているお金
生活に関連している家計簿やおこづかいの管理であれば、
直感どおりのシンプルなはずです。
他方、事業となると印象が一変します。
- 損益計算書
- 貸借対照表
- キャッシュ・フロー計算書
- 資金繰り表
事業と関連するお金の管理だけでも複数の書類があります。
どれも直感的にわかるとは言い難い代物です。
会計処理が関係することでわかりやすいはずのお金の管理が
複雑でわかりにくくなっているのでは?と邪推しそうです。
会計で混乱 不毛な犯人探し
会計処理の複式簿記や発生主義はわかりにくい仕組みです。
たとえば、売上の「発生」の「仕訳」。
- (借方)売掛金 (貸方)売上 100万円
お金の入金がないにもかかわらず、売上100万円がプラスされます。
あるいは、「減価償却費」の計上。
- (借方)減価償却費 (貸方)固定資産
固定資産の取得時ではなく、耐用年数で取得したときの価格を
費用として配分します。
お金を管理するはずの会計処理にも関わらずお金が登場しない
ということで違和感があるかもしれません。
事業経営の創業から廃業までを総決算できるのであれば、
上記の会計処理は無駄にみえます。
現実の事業経営は、
- 経営は継続が前提
- 1年ごとに決算・税務申告が必要
といった折り合いをつける必要があります。
収入と支出と手元のお金の管理だけでは済みません。
複式簿記や発生主義での会計処理での管理の出番となります。
会計処理をお金の管理の混乱の犯人ではなく、
味方とするアプローチがおすすめとなります。
会計で混乱 味方につける!
事業を継続していく上でお金、資金繰りが欠かせません。
運転資金も設備資金も金融機関からの借入の対象です。
経営の管理といっても内部管理だけが対象ではなく、
金融機関といった外部組織とも関連します。
借入の返済原資は、税引後利益+減価償却費です。
(決算書は色を塗り分けているか?)
経常運転資金の裏付けにも発生主義があります。
(経常運転資金を貸借対照表で把握する理由とは?)
適切な会計処理が事業の継続の鍵になります。
事業経営のお金の管理は必ずしも直感的ではありませんが、
会計処理を味方につけることで経営にプラスとなります。
税理士のサポートもおすすめです。
蛇足
アイキャッチ画像は外出時に撮影しt河津桜です。
2025年(令和7年)は2月にまとまった雪が降ったこともあり、
河津桜の開花も遅れていたようでしたが、ようやく咲きました。
ソメイヨシノとは別の魅力がありますね。
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