カンタンな会計処理で食い違う理由とは?
依頼後もカンタンを実感できるか?

「ウチの会計処理はカンタンなんですよ」というフレーズに
内心は危険・黄色信号・アラートを発信しています(笑)。

悪気がなくとも認識のズレが仕事上のギクシャクになります。

早い段階での誤解の解消がおすすめとなります。

今年は豊作かな?

カンタンの理由 自己紹介とセット!?

税理士業務で新規にお申し込みいただいた際には面談が必須です。

ご依頼いただいた後、十分なフォローが出来ない場合には
お互いにとって不利益になります。

ご依頼者には経営の状況や会計処理の現状などをお伺いします。

そういったときに、「ウチの会計処理はカンタンなんですよ」
という定番(?)のフレーズに出くわします。

悪気がないことは承知の上で、私はそうした評価をスルーしています(笑)。

カンタンの理由 これまでの経緯と現状の認識

会計処理は月単位・年単位でルーティン化しやすい麺があります。

適切な判断や設定、さらに会計ソフトの利用を整えておくと、
会計の知識や理解が不足していても日常業務に支障が出にくくなります。

整った会計処理の結果が「カンタン」という実感になります

とはいえ、そうした「カンタン」の背後には過去の成果があります。

たとえば、パソコン購入時の会計処理。

最終的には経費に計上するとはいっても、

  • 10万円未満‐消耗品費
  • 20万円未満‐一括償却資産
  • 30万円未満‐少額減価償却資産の特例

と期間損益計算では違いが生じます。

法人の経営であれば「役員貸付金」はソフトへの入力はシンプルですが、
会計処理とは別にしてフォローをしていく必要があります。

会計処理の形式面の充足や効率津的な運用も必要ですが、
会計・税法両面の影響も検討して置く必要があります

カンタンの理由 依頼後もカンタンに!

新規のご依頼者との面談では、今後の経営動向も話題になります。

現状の会計処理のカンタンを更新する可能性が見えたりもします。

たとえば、現在融資の申し込みを検討中であり、

  • 製造設備投資を増強
  • 雇用の拡大
  • 販路の拡大 etc

と現状の会計処理状況との大きな乖離が想定できたりもします。

経営者や経理担当社だから会計・税金のリスクを想定できる
とはいえません。

「カンタン」な会計処理と伺っても現状・将来の分析が必要になります

ご依頼後にも「カンタン」につながる会計処理を整えるために
関与開始以前からのヒアリングが有効になるわけです。

 

蛇足
アイキャッチ画像は外出時に撮影した「籾殻(もみがら)」です。
9月に入りコシヒカリの刈り取りも進んでいます。
2025年(令和7年)は米価格が急上昇で高止まりなので、
豊作には期待したいですね。

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