戸籍振り仮名制度もオンラインで届出!
ローカルな問題のデジタルでの解決!

「戸籍」も「振り仮名」も日本のローカルな仕組みの印象です。

両者がオンライン・デジタルでつながる機会が近づいています。

コセキツネの出番はなし?

戸籍に振り仮名 地味に非効率な読み仮名

確定申告の相談会場に税務支援に参加して申告書を作成するとき、
地味に時間を要するのは名前の入力です。

住所は郵便番号の入力と検索・転記により効率化されています。

他方、名前の入力は漢字と読み仮名の入力があり確認が必要です。

アイキャッチ画像の「新谷」さんといった珍しくない姓であっても、
思い込みで読み仮名を入力すると間違える可能性があります。

人名の大半は漢字で構成されますが、表音文字ではないので要確認となります。

マイナンバーカードも保険証、自動車免許も読み仮名の表記がなく、
本人への聴取が必要と少々手間取るわけです。

2025年(令和7年)5月より「戸籍の振り仮名制度」が始まります。

地味なようで事務処理上は効率性の向上が期待できます。

戸籍に振り仮名 土着的な仕組みの組み合わせで解決

「戸籍」も「振り仮名」も日本の土着的ローカルな制度や仕組みです。
 (外国語でもルビは利用されますが日本語と運用が異なります)

「戸籍の振り仮名制度」は、

  • 2025年(令和7年)5月から1年間の間に
  • 市区町村長が想定した読み仮名を通知して確認して、
  • 戸籍の氏名に振り仮名が記載される

といった手続きが予定されています。

私の氏名は「林友範」なので「ハヤシトモノリ」が想定されますが、
通知が「ハヤシトモハン」だったら要届出です(笑)。

事後的に読み仮名の変更をする場合には家庭裁判所の許可が必要
となるケースもあるので留意が必要です。

戸籍に振り仮名 オンライン・デジタルで!

「戸籍の振り仮名制度」は氏名への振り仮名を加えることで、

  • 行政のデジタル化の推進のための基盤整備
  • 本人確認資料としての利用
  • 各種規制の潜脱防止

といった効果が期待されています。

行政のデジタル化を推進するためという目的もあるため、
届出には「マイナポータル」からの手続きも予定されています。

本人確認に欠かせない氏名の確認が「戸籍」と「振り仮名」が
デジタル・オンラインで結びつきが強化されます。

地味なようですが、DX(デジタルトランスフォーメーション)への一歩です。

 

蛇足
法務省は「キツネ」キャラ推しです。
不動産登記での「トウキツネ」、戸籍の広域交付での「コセキツネ」が
これまでに登場しています。
 (相続時精算課税の申告に広域交付制度を利用!)
戸籍の振り仮名制度も「コセキツネ」が兼務するかもしれません(笑)。

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