サービスメニューは横一線に並べない!?
税務会計サービスをアラカルト化しない理由
好みや希望を反映しやすいアラカルトメニューや
ビュッフェには魅力があります。
顧客志向に立ってみると準備しておきたくなりますが、
私の税理士業では別の立場をとっています。

虫じゃないけど
サービスメニュー 税務会計のサービス
税理士業は知っているようで知らないサービスだったりします。
確定申告で「年一」で依頼される個人事業主であったり、
相続税申告などの単発での依頼はわかりやすいかもしれません。
一般的に税理士業では事業経営をサポートするサービスが
中心となっています。
事業経営のサポートサービスは、
- 財務支援
- 経営支援
- 金融支援
といった区分ができます。
さらにサービスを課題やテーマで分けてみると、
- 創業支援
- 経営改善計画サポート
- 融資申込サポート
- 事業承継コンサルティング etc
と課題ごとに細分化できます。
サービスメニュー Win-Winになるか?
顧客志向に立つのであれば、メニューが豊富に準備して、
選びやすくしておくことに魅力があります。
サービスを提供する側にとっても、提供するサービスを限定して、
効率性を高めておくことが経営上有利になりそうです。
好み次第で選択できるアラカルトメニューでのサービス提供は
Win-Winを期待できる印象があります。
他方、私はアラカルトメニューでのサービス提供はしていません。
サービスメニューを横一線に並べていないといえます。
個別のサービスの必要性や優先度を考慮することは必要ですが、
特定のサービスだけを提供することがプラスになるとは言えないためです。
サービスメニュー 横一線に並べない
税理士業、税務会計のサービスは細分化できますが、
- 経営の実態を踏まえる
- 中長期での経営に貢献する
といった前提が重要になります。
単発の事業計画作成や融資申し込みだけではなく、
その後の経営のサポートとサービスがつながっています。
適切かつタイムリーな会計処理、「月次決算」のサポートは
定番であり目立たないサービスにみえるかもしれません。
一方、地味で目立たないが継続してサポートするからこそ
その他のサービスの提供を支えることができてきます。
アラカルトメニューでの横一線にサービスを並べてしまうと
会計処理などの地味なサービスは埋没しがちです。
税務会計サービスと中長期での事業経営をつながることが
サービス提供では大切となります。
蛇足
アイキャッチ画像は近所で撮影した「オナモミ」です。
別名の「ひっつき虫」の方が馴染み深いかもしれません。
動脈硬化の予防や漢方薬の原料になる有用性もあるそうです。
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