税務会計は数字より仕組みを追いかける!
判断をブレさせない理解とは?
不安なときほど結果に飛びつきたくなります。
とはいえ、飛びついた結果がしっかりしているか
さらに不安になることも…
判断をブレさせない理解がおすすめです。
仕組みを追う 電卓を叩かない!?
税理士の仕事の光景では電卓がセットになるかもしれません。
計算の多い仕事とは言え、最終的にはどんな税目であっても
税額の算出をするので妥当なイメージです。
他方、私はお客様の面前で電卓を叩くことはありません。
電卓は最終的な数字、税額の算出にはつなげられるものの、
計算の過程をたどるためには不向きなツールです。
算出の過程が外からわからないとブラックボックス化してしまい、
かえって不安が残り続けます。
仕組みを追う 結果でもブレる!?
事業経営では固定資産税や自動車税などの負担もありますが、
中心は法人税・所得税や消費税の申告税です。
固定資産税や自動車税などの賦課税は納税額が役所側で
あらかじめ決定されています。
提示された納税額を受け入れるしかありません。
一方、申告税は賦課税とは異なり、
- 納税者側の判断により負担額が左右される
といった側面が目立ちます。
たとえば、消費税での本則課税と簡易課税。
売上高5,000万円以下の課税事業者であればどちらも選択可能です。
申告・納税期限さえ守ればいいわけですが、
- 納税負担額は選択次第で異なる
- 売上高だけでなく、投資も税負担額を左右する
- 届け出を管理する必要がある
といった仕組みの理解がないと経営判断ができません。
税金のことなら税理士に任せておけば安心では?
と考えたいところですが、
- 事業の将来まで含めた判断ができるのは経営者!
といった大前提があります。
仕組みを追う 判断をブレさせない遠回り
事業経営で扱う税務会計は、会計と税金が関連するため
一足飛びに結果だけをとらえることが困難です。
税理士に納税負担額などの結果の数字だけを期待しても、
- 根拠がわからない
- 他の選択との区別ができない
と判断のブレにつながることになります。
遠回りですが、仕組みの理解が優先です。
消費税の選択に限ったことではありません。
法人税の負担を左右する「節税」と資金繰りの関係では
あちらを立てればこちらが立たずになりがちです。
月次決算の段階から仕組みの理解を優先しておくと、
年次の段階での判断にも役立ちます。
蛇足
アイキャッチ画像は「パイマン(御菓子處たなか 石川県能美市)」です。
白あんがパイ生地と上手く合っているのでコーヒーとの相性も良好です。
ブレずにいただきました。
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