高齢家族の確定申告をサポートする!
相談会場への同伴以外の選択肢とは?

有償無償を問わず申告書の作成はご法度です。

一方で、高齢家族の確定申告のサポートはおすすめです。

ただし、方向性を整えておくことが先決です。

休憩にホイップクリームメロンパン(アオキ 石川県)

家族の申告 悪天候の悪路と長時間待機

確定申告期には税務相談で市役所などに出張っています。

9時から16時に十数人の相談や申告書作成・提出を担っています。

平日に開場されていることもあり、来場者は高齢者が多い印象です。

私の住んでいる石川県は市町村の広域合併が平成に行われたので、
遠方からの来場者も目立ちます。

バス・鉄道といった公共交通機関がなく、冬の雪国ということで
悪天候と悪路という日も少なくありません。

会場に到着しても、待機時間が40~100分だったりします。

いたたまれなくなるのは、そうして来場された高齢の納税者の
書類の不備だったりします。

家族の申告 何をサポートするか?

税務申告が厄介といっても難解な判断ばかりではありません。

基本的な資料やデータの確認がとれない不備が停滞の原因
ということがよくあります。

相談会場でよくみられる不備では、

  • 源泉徴収票の紛失
  • 各種控除証明書の紛失

といった収入・所得・所得控除の根幹に関わる資料があります。

相談会場は相談者も応対者も初見です。

収入・所得や所得控除の過年度からの変化に関しては、
応対者は無知です。

前年以前の申告書がない場合には申告書の比較検討ができません。

過年度の資料の整理やファイリングが有効な対策です。

医療費控除は「通知書」も有効ですが、通年分・同一世帯分は
当事者が集計しておくことで漏れがなくなります。

国税庁サイトにExcelでの集計ファイルが提供されています。
 (「国税庁 医療費控除 集計」で検索)

過去に電子申告をしている場合には「利用者識別番号」があるはずです。

「利用者識別番号」は国税庁からの「お知らせはがき」で確認できます。

税金の知識が充分ではなくても、高齢家族の確定申告はサポートできます。

とはいえ、上記は相談会場に赴くことを前提にしています。

相談会場に行かない、オンライン・デジタル面でのサポートが優先です。

家族の申告 データもオンライン・デジタルで!

給与や年金に医療費控除が連なる確定申告であれば、
「確定申告書等作成コーナー」から申告できます。

パソコン又はスマホを使って、マイナンバーカードで認証します。

申告に必要なデータもマイナンバーカードを使用することで
オンラインで確認できます。

たとえば、公的年金等の源泉徴収票。

マイナポータルにマイナンバーカードでログインして、
「ねんきんネット」にアクセスするだけで確認できます。

データ連携が煩わしくとも、データの確認だけなら利用は手軽です。

高齢者にとってはウェブサイトへのログインやデータの確認は困難かもしれません。

他方、家族にとっては大きな支障ではないことも多々あります。

オンライン・デジタル面から高齢家族の確定申告サポートがおすすめです。

ちょっとしたサポートが負担をグッと小さくすることになります。

 

蛇足
アイキャッチ画像は確定申告相談の昼休憩中に食べていた
ホイップクリームメロンパンです。
車内でノンビリいただきました。

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