売掛金の管理は消費税にも関連します!売上値引で計上する!
モノを販売、サービスを提供して請求書を送って完了!
とはいきません。
売掛金の「回収」と売掛残高の確認があります。
取引で無用なストレスを残さない処理がおすすめです。
売上値引 請求額=入金額か?
モノを販売したり、サービスを提供して請求書を送ると
ホッとします。
事前に想定していた支払いの完了とこれからの購入と
文字通り「捕らぬ狸の皮算用」をしていたりします(笑)。
売上を請求している、発生主義で会計処理をしていれば、
- 売上時 (借方)売掛金 (貸方)売上 請求額
- 入金時 (借方)お金 (貸方)売掛金 入金額
という処理で請求額=入金額ならば売掛金残高がゼロのはずです。
一方で、実際に入金額を確認してみると、請求額より少ない
といったことがあります。
売上値引 消費税も関連する
売上請求額と入金額とのズレの原因では「振込手数料」が原因
というケースがあります。
振込手数料を取引先が一方的に差し引いている場合です。
「振込手数料は貴社にてご負担ください」といった文言を
請求書で強調しておくきっかけになります(笑)。
他方で、少額での入金額のズレは値引きとして処理することになります。
「売上げに係る対価の返還等」での処理では、
- (借方)売上値引 (貸方)売掛金 値引き分
といった処理となります。
対象金額が1万円未満の処理であれば、「返還インボイス」は不要です。
上記の処理「売上値引」ではなく、「支払手数料」での処理も可能です。
ただし、通常の支払手数料ではなく「売上げに係る対価の返還等」として
消費税の処理をすることが求められています。
売上値引勘定を利用して、消費税の課税区分をシンプルに確認する
といったことも効率化です。
売上値引 取引関係を損なわない
会計処理は申告期直前にガッツリまとめて行う選択もあります。
納税の義務は達成できます。
他方で、売上や売掛金の管理では問題を抱えます。
とりわけ売掛金の確認が遅れると、
- 取引の対応関係がわかりにくくなる(どんぶり勘定)
- 誤入金や遅延の対応が曖昧になる
といったトラブルを抱えることになります。
売上請求時点ではなかったはずのトラブルが生じると、
取引関係を損なうことになります。
売掛金の回収の確認、会計処理をタイムリーに行うことで
無用なトラブルを避けることにつながります。
売掛金の回収までを適宜確認する必要があります。
蛇足
アイキャッチ画像は稲刈りの後の光景です。
稲わらに何らかの用途があるんでしょうか?
現代と過去がつながっているようにもみえます。
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