会計データのとり方で試行錯誤しない!
単一性の原則で効率化する!
あれこれ考えて試してみる、検討してみることは
どんな仕事でも欠かせません。
他方で、「下手な考え休むに似たり」や「車輪の再発明」
といったブレーキとなる考え方もあります。
経営の会計処理にも当てはまります。
単一で効率化 データのとり方・残し方
アイキャッチ画像は室内や押し入れで利用してる除湿剤です。
3個セットで200円前後で購入できるものを利用しています。
私は日用品の利用状況を把握したいので、記録をとっています。
ノートに手書きやExcelの利用も考えてみましたが、
今のところ「Notion」を利用しています。
- ティッシュペーパー
- サランラップ
- 歯ブラシ
- 洗剤
- 電池 etc
利用状況を把握すると、購入の漏れもなくなりますし、
生活の変化もわかります。
除湿剤であれば、夏季と冬季の使用状況の差が顕著です。
2週間程度でいっぱいになる夏季と4か月近く利用している冬季と
違いが一目瞭然です。
必須のデータではなく、上記の記録のとり方がベストとはいえません。
試行錯誤の結果、別の手段でデータのとる可能性もあります。
単一で効率化 効率化ともつなげる!?
経営ではデータはつきものです。
とりわけ、会計データは欠かせません。
根拠のない売上や経費のデータでは最低限の税務申告もできません。
根拠となる資料・データがあれば、あとは記録していくだけです。
記録していくだけです(笑)。
一見すると、試行錯誤の対象になりそうです。
- ノートやルーズリーフに罫線を引いて記録する
- ExcelやGoogleスプレッドシートを利用する
- 何らかのアプリを探す
- アプリを自作する
個人での副業、雑所得での確定申告の想定であれば、
単式簿記でのメモでも対応できます。
一方、事業所得や会社の経営であれば複式簿記一択です。
会計データをとるツールは会計ソフトとなります。
試行錯誤は「下手な考え」となります。
標準的な会計ソフトではあっても、
- 試算表
- 総勘定元帳
- 決算書(損益計算書・貸借対照表)
といった会計処理だけでなく、消費税の処理にも対応できます。
試算表や元帳のデータをExcelなどで加工することもできます。
会計のルールに「単一性の原則」があります。
- 会計データは一つ(実質一元)である必要があるが、
- 決算書などの様式は変更OK(形式多元)
単一性の原則は二重帳簿を禁止する根拠となっていますが、
会計データの利用ともつなげられます。
単一で効率化 継続できる仕組み
会計データは単年度の決算・申告処理にも必要ですが、
経営の継続を支えるデータとしても欠かせません。
継続性や比較可能性を支える仕組みが必要になります。
試行錯誤による業務の向上や効率化には魅力がありますが、
常に最優先すべきとは言えません。
会計ソフトの利用は複式簿記での処理となります。
複式簿記はとっつきやすい仕組みとは言えません。
とはいえ、基本的な仕組みや経営に関連した対象に絞れば
効率的な会計処理は可能です。
税理士のサポートも選択肢です。
会計データをとるためのツールの選択ではなく、
ソフトの利用による効率化が優先となります。
蛇足
2024年(令和6年)9月は私の住んでいる石川県も残暑続きです。
暑さも辛いのですが、湿度の強さも厄介です。
梅雨の戻りのようで、カラッとした秋が待ち遠しいですね。
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