Excelデータを共有して活用する! 表示ルールから共有する
ファイルやデータの共有の前に共有しておきたいルールがあります。
分けてあっても独り占めのメロン(茨城県鉾田市産)
Excelデータ共有 仕事やった感の末路
仕事の「達成感」ということばからは何かしらの
ポジティブな印象があります。
対照的に似て非なる表現では、仕事の「やった感」があります。
どちらも仕事が完了したことを表してはいますが、
後者にはあまり期待できそうにもありません(笑)。
形式や見た目は整っていても、なかみがともなっていない
という想像ができます。
そうした「やった感」の成果で困ることでは、
- 当事者に悪意がないが、
- だからといって周囲にプラスにならない
- むしろ状況を悪化させる
といった残念な結果になることです。
「やった感」で空回りしない予防策が必要です。
Excelデータ共有 ルール化の目的
Excel を使った仕事では、自己完結する処理だけでなく、
- データを共有しながら処理する
- データを他で活用する
といったことがよくあります。
見方を変えると、データの共有や活用を想定しない処理では
見た目とは裏腹にトラブルや非効率の原因になります。
幸か不幸か、そうしたトラブルはどこの業界でもあるようです。
たとえば、総務省。
総務省統計局があるようにデータの取り扱いが欠かせません。
そのためExcelでのデータの運用をスムーズにするための
ガイドラインが公表されています。
(「総務省 統計表 ルール」で検索)
- 「統計表における機械判読可能なデータ作成に関する表記方法」
提示されている内容は以下の通りです。
「セルの結合をしていないか(チェック項目1-4)」などの目次をみると、
Excelデータでのトラブルあるあるが想像できます。
上記のガイドラインでは、
- ルールから外れた処理によるトラブル
- 修正のための措置
が示されています。
セルの結合によるトラブルと修正では以下の通りです。
「修正前」でも目視で確認できるデータは「修正後」と同じですが、
集計や転記などの編集ではトラブルになります。
あらかじめデータの表示や入力のルールが統一されていれば、
当初のファイル作成以上に有効なデータとなります。
Excelデータ共有 ルールは共有しておく
私もかつて仕事の「やった感」にはまったことがあります(笑)。
シンプルで素っ気ない入力の処理に無駄な編集を加えて、
「やった感」を上乗せしていたことがありました。
「やった感」の処理が必ずトラブルになるとはいえませんが、
- 時間を経て
- 自分以外の方が
- 違う目的で
データを利用する場合には支障をきたすことが予想できます。
こじれる「やった感」よりも具体的な達成のためには、
表示や入力のルールの共有が有効になります。
ガイドラインは下記よりダウンロード可能です。
Excelデータの表記ルール
蛇足
どこの業界も抱えている問題はそれほど変わりませんね。
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