非定型業務の定型化は成果と言えるか?
効率性だけを見直さない!

割り込み・飛び込み・イレギュラーな仕事は嫌われ者です。

地味でパッとしない定型業務の株が上がります(笑)。

とはいえ、業務の定型化にもツッコミどころがありそうです。

穏やかに流れる谷川(石川県白山市)

非定型の定型化 イノシシの穴を埋める

毎年3月末の日曜日に実家町内の活動に参加しています。

水田の水路の清掃作業、水路に堆積した土砂の排出です。

「江掘り」や「井掘り」、私の実家町内では「エザライ」といった
ゆい」の一つです。

担当する箇所が毎年ほぼ同じなので、定型的な作業となるはずでした(笑)。

現場に到着してみると、水田のある斜面に直径1m以上の穴が点在し、
さらに穴を掘り起こした際に土砂や岩石で水路が見えない状況…

増加しているイノシシによる被害のようでした。

イレギュラーの事態でしたが、参加者が充分いたので、
2時間ほどでなんとか片付けることができました。

非定型の定型化 ルーティン化は成果!

ちょっとした作業のはずが重労働になりました(笑)。

力仕事を普段していない上にイレギュラー対応だったため、
事前の想定以上に時間も労力もかかりました。

非定型の作業や処理はノウハウが乏しく、場当たり対応で
必要な準備も乏しいので効率的に進みません。

手順や分担がはっきりしていて、組織立っており、
準備や装備が充実していれば負担はグッと小さくなります。

力仕事に限らず経理などの事務処理にも当てはまります。

ルーティンワークは「作業」や「創造的じゃない」と
否定的な見方がされがちです。

とはいえ、ルーティンワークは非定型業務を定型化した成果です。

成果である定型業務化の否定は的外れです。

定型業務のツッコミどころは別にあるはずです。

非定型の定型化 効率性と必要性

経理業務では定型処理が目立ちます。

毎月、毎年の処理やスケジュールがある程度見込めます。

制度的な要因もありますが、効率性を追求した成果でもあります。

効率性以外にも「必要性」の影響も無視できません。

たとえば、決済の承認。

上司・上役・経営者からの承認としてのハンコもその現れ
だったかもしれません。

他方で承認とハンコが必然的につながるとは言えません。

2020年以降のコロナ禍では、かつての効率性や必要性が
見直される機会が多々ありました。

非定型業務を放置しておくと効率的な仕事はできず、
成果を損ないます。

定型化したはずの業務も必要性の見直しが抜けると、
形骸化につながります

定型業務自体ではなく、必要性からの見直しが必要です。

これまでとは異なる効率性も必要性もあるかもしれません。

 

蛇足
アイキャッチ画像は記事で紹介したエザライの後、
町内の谷川での作業終了後に撮影した写真です。
エザライ後のちょっとした作業かと現場に行ったところ、
イノシシによる被害を上回る土砂の堆積でした(笑)。
参加者の総力で無事片付きました。
筋肉痛だけが心配です(笑)。

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