経理を始める・マスターする優先順位とは?
とにかく頑張る!、という前にご一読ください(笑)。
経理を始める 簿記資格という誤解
「春 年度初め」ということで、おざなりだった経理処理を
心機一転初めてみる季節でもあります。
(春以外でも何かしら始める理由はあげられます(笑))
タイムリーで適切な経理処理が大切だということは、
コロナ禍での補助金の申請や融資ではっきりしました。
経理の処理を始める・マスターするという気持ちは魅力です。
とはいえ、ちょっとした誤解でつまづくこともあります。
経理=簿記という誤解です。
経理の仕組みを知ろうとして書店に行き、
- ビジネス書のコーナーで経理の本を探す → 〇
- 資格取得のコーナーで簿記の本を探す → ▲
といった違いが生じます。
簿記の仕組みを理解することは、経理処理では重要ですが、
簿記の資格がダイレクトに経理処理につながるわけではありません。
経理を始める ことば・資料・操作・手続き
税理士や会計士といった資格取得を目指すのであれば、
簿記の勉強は必須です。
試験の形式が大きく変わらない限りは、
- テキスト
- 問題集
- 電卓
を利用しての反復学習が欠かせません。
これに対して経理の仕事を進めていくのであれば、
解説書はあった方がいいにとどまります。
優先したい項目は、
- ことば(専門用語)の理解
- 資料や書類の所在と取り扱い
- 会計ソフトやインターネットバンキングの操作
- 上記と関連する手続き
といったところです。
経理というとお金の処理のイメージです。
もうちょっと突っ込んでみると、事業とお金では、
- 売上
- 仕入や経費
といった事業の損益だけでなく、
- 人件費と関連した源泉徴収や社会保険料
- 借入金の管理
といった経営の継続することも含みます。
言い換えると、経理を簿記だけの視点ではなく、
事業活動全体からとらえることになります。
経理を始める 過去とサポートを利用する
せっかく経理処理をきっちり始めようとしたのに、
上記のような指摘があるとゲンナリするかもしれません(笑)。
ご安心を!
実務を通じて経理処理をマスターするのであれば、
- 過去の処理を参照する
- 外部のリソースに期待する
といった選択肢があります。
過去の処理が必ずしも正しいものではない
という指摘は間違っていません。
だからといってイチから経理の仕組みを整えることは
実効性も効率性も期待できません。
参照できる記録があるのであれば、まずは確認です。
経理の処理を始めることやマスターすることは
試験ではありません。
外部のリソース、税理士への依頼も有効です。
経理の処理や仕組みを理解しつつ外注することで、
割に合う依頼も可能になります。
蛇足
経理の仕事では電卓が必須アイテムというイメージです。
資格取得をされる方であれば、
- シャープかカシオか?
- 右手打ち左手打ちか?
といった永遠の論争があります(笑)。
経理の仕事をマスターすることとは別の話題です。
電卓は使いやすそうなものが1台あれば充分です。
実務上、パソコンでの処理がメインなので電卓はおまけです。
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