決算書・申告書の様式を確認するメリットとは?
変化しないところから固める!
ちょっとしたやりとりと想っていても、
- ことばが通じない
- 対象を取り違えている
といったことでギクシャクすることがあります。
変化しないところから足元を固めてみると、
しっかりしたコミュニケーションがとれます。

しっかり固定されています
変化しない 専門用語だけでは辛い!?
知ったかぶりは残念だったりイタイ印象だったりしますが、
専門用語の使用はおすすめです。
誤解なくかつ手短にコミュニケーションがとれます。
税務会計は何かと専門用語の多い分野です。
たとえば、「決算書」。
なんとなく重要な書類といった印象はあっても、
- 損益計算書‐経営の成績、黒字or赤字
- 貸借対照表‐財政状態
といったところが曖昧かもしれません。
ことばを理解したり覚えておくことも大切ですが、
現物を確認しておくことがおすすめです。
変化しない 様式とポジションを確認しておく!
所得税の「青色申告」での決算書一式や申告書の様式は
ウェブ上から入手できます。
(「青色申告 決算書」や「所得税 申告書」で検索)
税金の制度は毎年何らかの変更がされていますが、
- 決算書や申告書の様式の大半は変化していない
という状況が続いています。
所得控除や消費税インボイス制度による追加はありますが、
その他の箇所が毎年変わるわけではありません。
むしろ、決算書や申告書の記載事項や配置ポジションは
固定化されていると割り切れます。
青色申告決算書であれば、
- 1ページ‐事業者情報、損益計算書、
- 2ページ‐毎月の売上と仕入、給料、青色専従者、特別控除額
- 3ページ‐減価償却費、地代家賃、税理士、特記事項
- 4ページ‐貸借対照表
と記載内容は固定化されています。
所得税は制度変更が毎年ありますが、
- 収入・所得・所得控除(とその関連内容)
といった構成の変化はありません。
毎年の制度の変更を追う、理解しておく必要はありますが、
まず変化していないところを確認するほうが容易です。
個人事業と法人経営では税務会計の処理や手続きは異なりますが、
決算書や申告書の様式が変化しない点は共通です。
変化しない 当事者目線でのメリットとは?
専門用語を適切に使うとコミュニケーションでプラスですが、
決算書や申告書の様式とセットだとさらにおすすめです。
決算書や申告書は経営を数字で見える化した結果でもあり、
- 経営の分析
- 銀行への有志の申し込み
- 税務判断
といった面で経営当事者に貢献できる内容です。
変化する制度へのキャッチアップも見逃せませんが、
足元を固めるための確認が優先的におすすめです。
息の長い効果が期待できます。
蛇足
アイキャッチ画像は事務所近くで撮影しました。
単管パイプを使って階段の手すりが作られていました。
見た目以上にしっかり固定されていました。
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