春から準備を始めるのは法人税・所得税・消費税・相続税?
オチがみえても本文へ(笑)。
ルリムスカリ
春から準備 繫忙期から閑散期なのか!?
春になり暖かくなると、何かしらやることがあります。
たとえば、衣替え。
冬から春に季節が変わるので、衣替えの時期になります。
余談ですが、最近は5月上旬からノーネクタイのクールビズと
4月と5月で衣替えをするといった様相です。
税務会計業界では、3月に確定申告が終了した後、
4~5月は法人の3月決算の季節となります。
6月以降は閑散期となります。
秋以降から年末にかけては年末調整や確定申告などで
じわじわ繫忙期に向かいます。
冬から初夏の繫忙期と夏から秋の閑散期は、
税理士業界の例年の展開です。
誤解しがちなのは、上記の繫忙期・閑散期の展開は
税理士業界に焦点を当てての見方にすぎないことです。
春から準備 税金と季節感
12月の年末調整や3月の確定申告、その後に続く3月決算があるので
税金と季節が結びついている印象があります。
申告や納付の期限では季節とのつながりを感じます。
その一方で、税金が発生する原因は季節と関係ありません。
法人税や所得税は所得が生じる活動についてまわります。
消費税の納税は事業活動に付随しています。
税負担の発生からとらえると、税金には季節感がありません。
確定申告でのやりとりでギスギスするのは、
寒い冬だからではないわけです(笑)。
確定申告や3月決算で税理士業界が繫忙期であることと
税金にまつわる準備を進めることは関係ありません。
春から準備 きっかけは春だから、でOK
確定申告があるからと年明けから慌てても、
具体的な節税や資産形成には限界があります。
個人事業主で所得税・消費税の申告が必要ならば、
- 経理処理(帳簿の作成)
- 翌年以降の事業活動や資金繰りの想定
- 将来の目標(資産形成)
といった確定申告関連の準備は年内に目途をつけておく対象です。
法人の決算・申告も同様です。
相続税の対応は一般的には相続時以降に扱う印象です。
その一方で、相続の対象となる資産は相続発生以前から
確認が可能です。
たとえば、土地。
相続対象となる土地とその評価は相続以前から
確認することができます。
相続と関連したデータを確認することが相続トラブルになる
というわけではありません。
根拠のあるデータや資料を相続に関わる方で共有することが
相続時のトラブルを回避することにもつながります。
(ここってうちの土地だっけ? 相続以前から始める土地問題)
税金に季節感はないといえますが、
- 春だから税金の準備を始めてみる!
という発想は前向きでおすすめです。
成果を得るためには時間も必要です。
蛇足
税金と季節は関係無いのが原則とはいっても、
真冬に積雪ありの土地の現地調査は不可です(笑)。
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