決算を迎える準備はお済みですか?
残念な決算書や申告書を残さない!

税務会計の処理は後追いでOK!という印象があります。

悪意はなくとも残念な誤解です。

地団駄も歯ぎしりも冷や汗もない決算・申告を迎えるための
準備を進めることがおすすめです。

採り忘れではないはず

決算以前 スタートはいつ?

決算・申告の期限はいつか?という問いは見逃せません。

個人事業であれば毎年3月15日、法人であれば決算日から2か月です。

個人は暦年と融通が効かないものの2か月以上の時間があり、
法人は決算月を設定できる自由度があります。

いずれにせよ決算・申告のゴールまでははっきりしています。

他方、スタートはいつか?となると、一応決算日からと言えますが、
残念な見方とも言えます。

決算以前 準備・確認・検討を進める!

決算では決算日時点での貸借科目の残高を確定します。

現預金や売掛金、買掛金、棚卸資産、固定資産 etc

残高さえ確認しておけば済むとはいえません。

たとえば、長期にわたって未回収や回収が遅れている売掛金。

あるいは曖昧な状態の仮払金や仮受金。

法人であれば役員貸付金や役員借入金も要確認です。

経営状況次第では決算賞与も選択肢ですが、根拠の確かさや
実行性の確保が必要です。

消費税で本則課税と簡易課税の検討が課題となっている場合、
手続きを含めて対策が必要となります。

翌期に設備投資や融資の申込みを想定しているのであれば、
経営計画も課題です。

上記の準備や検討、検討はあくまで一部です。

経営者個人であれば上記の他に小規模企業共済などの利用、
法人であれば倒産防止共済の利用なども検討課題です。

場当たり的、機械的にできる対象とは言えません。

経営状況を把握できている、資料やデータが揃っており、
適切に会計処理ができていることが前提となります。

決算・申告の形式的なスタートは決算日と言えますが、
決算日以前の経営段階からのつながりが大切です

決算以前 理由があるか?

アイキャッチ画像は近所で撮影した柿の木です。

木の下側の柿は収穫されていましたが、樹上の柿は手つかずでした。

趣味で栽培している柿のようで、あえて脚立などを使用せず、
残った柿は放置しているようです。

やるべきことはやっておき、労力に見合った成果で納得
という判断なのでしょうね。

事業経営での決算日以降に振り返った際にも必要な実感と言えそうです。

 

蛇足
年末になるとスーパーでは干し柿も目立つ商品です。
一箱で5千円以上だったりするので、なかなか手が出ませんね。
私の住んでいる石川県では志賀町が干し柿の産地です。
仕事で志賀町を訪れた際にも干し柿の加工場がみられました。

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