残念な丸投げを防ぐチェックポイントとは?
税務会計の効率化と判断ミスの防止を両立する!
字面だけをみていると同じようなサービスにみえても、
結果や効果が同じとは言えません。
税務会計サービスでの税理士への「丸投げ」もその一つです。
残念にならないチェックポイントがあります。

おいしいものはしっかりいただきます!
両立の丸投げ 小規模だからOK?
ウチの経営規模は小さいから会計や税金の処理はサクッとよろしく!
といったご依頼は少なくありません。
残念ながら真に受けられない文言でかえって警戒してしまいます(笑)。
税務会計の処理は経営規模が大きくなれば複雑になりがちです。
とはいえ、経営規模が小さいから処理がカンタンになる
とは言い切れません。
取引の規模や変動の具合、経営の状態、経営者の考え方次第で
税務会計の処理の状況にも違いが出てきます。
いわゆる「丸投げ」での税理士の依頼には制約があります。
両立の丸投げ 経営者のチェックポイント
経営者の効率、時間的な余裕の確保の手段と経営判断を支えるための
税理士への依頼を期待したいところです。
経営者目線での丸投げのチェックポイントは以下のとおりです。
- 事業や取引の構造
- 売上先・仕入先が固定的
- 毎月の取引パターンがほぼ同じ
- イレギュラー取引が少ない
- 財務・投資状況
- 銀行借入がない/今後も予定がない
- 設備投資の予定がない
- 資金繰りに問題を抱えていない
- 税務に対する方針
- 節税よりも安全性・適正性を重視
- グレーな処理は避けたい
- 税務調査リスクを極力下げたい
- 経営者の関与
- 処理の詳細より結果だけ把握したい
- 会計数字を経営判断の主軸にしていない
「YESが多いのであれば、丸投げでの依頼に向いている可能性があります。
両立の丸投げ 効率とミスの防止の維持
丸投げでの依頼=すべてお任せというとらえ方は誤解です。
丸投げといっても経営判断は経営者の役割です。
効率性と経営判断のミスの防止を両立するために
税理士と協働する面があります。
下記は経営者側の管理となる対象です。
- 領収書や請求書の管理・保管
- 事前の相談事項・共有事項
- 設備投資
- 借入
- 役員報酬の変更
- その他イレギュラーな取引
関与の頻度を定期化(毎月・隔月)しておくことも必要です。
事後対応では後の祭り、残念な結果に陥ることもあります。
「丸投げ」はわかりすい印象の依頼のスタイルですが、
経営者や経営にプラスになることが前提です。
依頼時の「入口」だけでなく、状況を維持できることも
丸投げを残念にしないために必要となります。
蛇足
アイキャッチ画像は親戚の手作りの干し柿です。
年末になるとみかける干し柿ですが、すっかり高級品になり
素朴や手軽とは言い難くなっています。
外側はゴツゴツしていますが、内側は色も甘みもアメのようで
しっかりおいしくいただきました。
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