資料よりもデータをお願いします`  データもどきにもご注意

似ているようで違うのです。

資料よりもデータで まずは資料だけれど

仕事にはクリエイティビティが必要だと言われます。

まあ、そうかなという印象です。

今までにない価値を提供することは、クリエイティビティを発揮できそうです。

税務会計の処理では、ペーパレス化やオンライン化がクリエイティビティに繋がるかもしれません。

間違っても、架空の数字を計上することはクリエイティビティではありません(笑)。

税務会計のサービスで真っ当なクリエイティビティを発揮するためには、確かな根拠が必要です。

資料がなくては、お話になりません。

とはいえ、クリエイティビティを発揮するなら資料よりデータでの提供をお願いしたいところです。

資料よりもデータで クリエイティブな利用につなげる

資料もデータも根拠という点では共通です。

違いは、利用の円滑さと幅の広さにあります。

たとえば、銀行口座の情報。

紙の通帳やそのコピーは資料という位置づけです。
根拠となる情報ですが、利用には入力が必要です。

これに対して、インターネットバンキングから取得した情報はデータです。
表計算ソフトや会計ソフトに取り込むことができます。

ちょっとした違いではありません。

取り込めるはずのデータを手入力しては、時間と労力が余分にかかります。
手入力には、ミスという嫌なおまけ付きです。

誤解を招きそうなのは、パソコンで取り扱っているから自然にデータとはならないことです。

銀行口座の情報では、スマホのカメラで撮影した画像データであっても、データとしての利用には不自由します。

データのようでデータではない、データもどきというわけです。

全ての情報を同一の規格でデータ化することはできません。

情報ごとにふさわしいデータ化の選択が必要です。

資料よりもデータで  成果の共有を確認しておく

税務会計でのデータが必要になるのは、会計事務所とお客様の間で情報共有が必要だからです。

共有したデータを加工していくことで、必要な価値を作っていくことになります。

決算書や申告書だけではありません。

お金の管理や業績の変動を知ること、見える化もそうした成果品になります。

言い換えると、 資料をどのようにデータ化するかは求める成果品に左右されます。

テキスト(数字や文字)・画像・ PDF その他のデータは、それぞれの利用方法や目的があります。

資料は単なる保管物ではありません。

データとして積極的に利用することで、これまでなかった成果も期待できます。 

 

蛇足
銀行口座の画像データを大量にプリントアウトして会計ソフトに入力したことがあります。
叫びだしたい衝動に駆られました(笑)。

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