今年の税理士試験は諦めました!? 試験との折り合いのつけ方とは?
まずはきれいな花をみて、気分を落ち着けましょうか?
アガパンサス
試験諦めた!? 7月に聞く
「税理士 夏」というと8月の税理士試験が注目されます。
2022年(令和4年)8月も2日(火)~4日(木)に試験が実施されます。
私は税理士に登録しているので受験することはありませんが、
それでも試験直前の7月はちょっとそわそわします。
「そわそわ」とやんわり表現しましたが、受験していた頃は
- 胸がざわつく
- 息が詰まる
- 押しつぶされそうになる
という雰囲気が続いていた記憶があります。
合格した年の7月の直前期であっても余裕はありませんでした。
まして明らかに実力不足を感じていた年の直前期は
勉強が手につかないこともありました。
7月の試験直前の不安な時期には、
- 今年の試験は諦めた
というフレーズも見聞きします。
試験諦めた!? 9月に再開!?
税理士試験を受験したときや統計をみて驚いたのは、
- 受験申し込みをしたが受験しなかった
という方が多かったことでした。
例年2割前後の受験申込者が受験していません。
受験者の2割が不戦敗を選択したともいえます。
受験をしなかった背景には、
- 仕事に追われて勉強ができなかった
- 税理士以外の進路に変更した
- 不合格の結果をみたくない etc
といった選択の理由があります。
試験とは無関係に進路を変更した場合、
受験する必要性はありません。
一方、不合格の結果を想定して受験をスルーした場合、
「諦めた」はずの受験や勉強を9月以降に再開しているかもしれません。
長い目でみれば、そうした判断もありかもしれませんが、
私はおすすめできません。
試験との折り合いのつけ方を誤解しそうだからです。
試験諦めた!? 延長はしないという表明
資格試験の受験は一般的に強制性は弱めです。
- 中学生にとっての高校受験
- 地方在住者にとっての自動車免許の試験
- 通信会社で設計部門に在籍している場合の通信関連資格試験
上記は周囲の環境や組織からの受験圧力が強い例です。
税理士試験の受験は基本的に個人のキャリアアップの選択です。
受験するかどうかは個人の判断次第で割り切れます。
一旦受験を保留・棚上げ、後に再開することも可能です。
柔軟に選択・判断できる反面、
- 試験の難度が高い
- 試験は年に1回のみ
という制約があります。
上記の試験の制約は個人の判断では動かせません。
「今年の試験は諦めた」という選択は可能ですが、
個人ではコントロールできない制約も織り込んでいるかを
確かめる理由があります。
生きている限り延長できる試験だからこそ、
延長しない表明の機会(受験)をおすすめします。
蛇足
試験という文脈とは異なりますが、
- 諦めましたよ どう諦めた 諦めきれぬと 諦めた
という都都逸(どどいつ)があります。
ご参考に。
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