大人の教養簿記Vol.2 丸暗記からスタート!?
理解は後回しでOK!
話が違うと言われそうです(笑)。
(大人の教養簿記Vol.1 電卓叩けばOKでしょ!?)
ことば足らずは本文で補います。
丸暗記から! いきなり理解の無理解
アタマが悪そうな発言に「アタマを使え!」があります。
理解して知識も経験も豊富なことでマウントとっているにすぎない
という点で品がない発言です。
残念なことに、上記の発言を真に受けて負い目を感じる方が目立ちます。
知識も理解も不十分な状態で考えたり試行錯誤を続けることはできません。
とっかかりの段階では知識の丸暗記、反復での想起訓練は有効です。
教養レベルの簿記にも当てはまります。
丸暗記から! これだけは抑える!
簿記の理解をするために必要な知識を列挙してみます。
- 損益計算書と収益・費用
- 貸借対照表と資産・負債・純資産
- 仕訳と借方・貸方
- 総勘定元帳etc
大した量ではありません(よね(笑))。
調べたり確認したりせずに当たり前の知識にしてしまう
といった割り切りがかえって近道です。
■損益計算書と収益・費用
会計や簿記といっても直感的にわかる対象です。
1年間の収益(売上)と費用(経費)を計上する決算書の一つです。
■貸借対照表と資産・負債・純資産
期末日時点での経営の財政状態を表す決算書です。
読み方は「たいしゃくたいしょうひょう」です。
損益計算書に比べて抽象的な印象なのでとっつきにくいのですが、
- 資産:お金や在庫や固定資産、お金とお金が形をかえた対象
- 負債:借入金や支払予定の対象
- 純資産:資本金やこれまでの利益の蓄積
ととりあえず覚えておきます。
■仕訳と借方・貸方
簿記の一番の難所かもしれません。
単式簿記は取引の金額を集計していくだけですが、
複式簿記では「仕訳(しわけ)」といった形式をとります。
たとえば、現金での売上の場合。
- (借方)現金 (貸方)売上
- 借方(かりかた)の資産としての現金が増えると同時に、
- 貸方(かしかた)の収益としての売上も増える
専門用語を無闇矢鱈に使わないことには賛成です。
反面、過度に専門用語を避けすぎることで、
- 一般的な説明や解説にアクセスできなくなる
- 自力が欠如した状態が続くので判断できない
といった弊害が長期的に足を引っ張ります。
「借方」や「貸方」くらいは覚えましょう。
右と左で区別がつきにくいのであれば下記もご参考に。
九九や五十音順よりずっと少ない量です。
まとめて眺めてみると大した量ではありません。
丸暗記から! 解説で詰まらなければOK!
おすすめした知識の丸暗記だけでは、簿記も会計もわかりません。
「賃借対照表」の表記の間違いが指摘できるくらいです(笑)。
とはいえ、上記の知識がよどみなく想起できる状態であれば、
会計や簿記の解説でつまづくことはグッと少なくなります。
専門用語と行ったことばや様式としての財務諸表に慣れておく
といったことも次の段階につながります。
とっかかりの段階での知識の丸暗記はおすすめです。
蛇足
今回紹介した丸暗記の対象をパッと想起できれば、
会計や簿記の読解力がグッと上がります。
軽いセルフチェックがおすすめです。
- 損益計算書とは?
- 損益計算書には何がどこに計上される?
- 貸借対照表とは?
- 貸借対照表には何がどこに計上される?
- 資産とは?
- 負債とは?
- 純資産とは?
- 仕訳とは?
- 借方に計上される対象とは?
- 貸方に計上される対象とは?
お疲れ様でした(笑)。
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